米国べったりの現政権 本丸に内堀、外堀を守る構え (2012.10.10)
3連休明け。ノーベル賞相場。iPS細胞関連が一斉に買われた。8日、25年ぶり生理学・医学賞を受賞した山中伸弥(50)京大教授によるもの。02年10月に田中耕一氏(当時43)が化学賞を受賞し、勤務先の■■■(****)が261円を安値に直後475円をつけ、07年1443円の高値に進んでいる。2010年6月山中教授に近いデイナベック社がiPS細胞作成用ベクターキットの国内販売を独占供与した■■■■■■■(****)が一時ストップ高。抗体作成、ペプチド合成、DNA/RNAオリゴ糖作成でも指折りだけに今後の展開が楽しみだ。もっとも、全体が反落。取りつくシマもない。IMFが世界経済見通しを下方修正。2012~13年度3.3、3.6%という。このうち中国7.8、8.2%。日本2.2、1.2%も響いた。5日発表された米雇用統計で8.1から7.8%に改善した失業率に疑問の声が上がっている。9日(14日まで)IMF・世銀総会が48年ぶり日本で開催され、G7財務相・中央銀行総裁会議も進行中。中国大手銀が参加を見送り動くに動けない。9日に財務省が日韓通貨スワップを当初の1兆円を除き10月末で打ち切りと発表。日中、日韓の「冷戦」がうかがえる。気になるのが首相、経財相など松下政経塾出身者の米国べったり。前首相以上で目に余る。鳩山元首相(65)が中国との関係改善、在日米軍基地見直しで米国の虎の尾を踏み、辞任後前首相、現首相に跳ね返ったもの。外務、防衛、財務相などイエスマンがほとんど。官僚、メディアも黙認し始末が悪い。対米追髄が国益を損ない株安をもたらすもので、都合のいい人間が利用され、邪魔になると切り捨てられてきた。立ち上がったのが原発再稼働、オスプレイ配備デモ。後者はこれまで60件以上の事故。米国のベルとボーイング・バートル社が共同で開発したティルト・ローター機。ヘリコプターと固定翼機を合体した垂直離着陸方式の軍用輸送機。試作から量産に入っても事故が多く、海兵隊が事故の基準を09年から損害額200万ドル以上に倍増。琉球新報は8月3日「米軍が事故評価基準を引き上げ、危険任務を回避して意図的に安全記録をつくった疑惑が生じている」と伝えている。デモが本物なら1960年の安保以来。国民は自民党の安倍総裁、維新の会の橋下会長にも売国奴といわれた小泉・竹中構造改革の欺瞞に気づいた。総選挙が次の突破口。専ら民度によるものだ。
日経平均は93円安。3日ぶり反落し8769円の引け。東証一部の出来高16億2400万株、売買代金1兆円。12月物が50円安で寄り、終値100円安の8770円。引け味が悪い。■■■■(****)の急落がこたえた。以前述べたように、140円を目安に打診買い。■■■■■■(****)、■■■■■■(****)を本丸に内堀、外堀を守る構え。物置、倉庫の備えに■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)で出番待ち。今年、来年持ちこたえると見直される。生き残るには修羅場から逃げず、恐れないこと。12月22日のフォトンベルトまでいくと次の流れがわかる。現政権は米国から甞められた。ゴリ押しすると唯々諾々すべて受け入れるという。原発再稼働、オスプレイ配備反対デモを見ていると民度がわかる。尖閣で問題が起きるたび「沖縄に在日米軍が必要」では駄目。安保条約に「島嶼防衛は日本の責任」と書いてある。米軍は米国の都合で日本に駐留している。(了凡)