証券ビュー

アンコール伊勢町

伸るか反るか14日峠 9月ふるい10、11月踊り場 (2012.09.14)

踊り場にさしかかる。12、13日持ち上げ、伸るか反るか14日峠。3連休明け梯子を外す作戦。日経平均が前日述べたオプションの権利行使価格9000円手前。専ら先物によるもので外資のプログラム。12日夜に反米抗議デモがイスラム圏に拡大し、13日朝には着任を前に西宮駐中国大使が倒れ意識不明。2週間謎に包まれた中国副主席の健康状態など起きるのでなく起こしている印象。身の回りをはじめ悪くなる一方の現実に対し、目を背けるためのガス抜き。日本に限らずどこの国もそうで、めくらましが横行。将棋でいう詰んだ状態に拘らず、時間稼ぎの消耗戦が延々続いている。12日ドイツ憲法裁の合憲判決も噴飯もの。借金のツケ回しを容認したのに過ぎず、PIIGSの経済再建なしに欧州債務問題進展なし。13日FOMC声明にしても、期限のたび借金の返済に新券を発行。しのいでいるもの。米国のビック3が手っ取り早く「サブプライム自動車版」で収益を計上し、公的資金を返済したのと似ている。頭金なしで5年後に元利支払いを定め来年から期限。相手の支払能力が不明だけに焦げつく公算が大きい。09年6月に倒産し、わずか1年半で再上場したGMも来年きつい。そもそも、来年12月23日に紙幣発行権100年の期限が切れるといわれるFRBが問題の核心。リーマンショック以降、2度の金融緩和を通じて米国債買い取り中心に資産が3倍に膨れ上がり、歯止めがかからない状態。米国内でFRB廃止、金本位制復帰など本気で論争が始まった。もっとも、現職大統領の選挙資金がウォール街や軍需、原油・穀物メジャーなど支配階級から出ているため、既得権を取り上げるのが困難。前大統領のマーシャル法(戒厳令)、反テロ法に署名し彼らの圧力に屈した。12日、国内では大阪にとどまっていた維新の会が日本維新の会に脱皮。大阪市長を代理人に立て国政改革に乗り出した。二つ原爆を落とし、無条件降伏した日本に対し、GHQでもできなかったという官僚制の解体がテーマ。郵政民営化を巡り米国べったりだった小泉、竹中改革と一線を画し、日本の支配階級にとって諸刃の剣。制度や仕組みを変えるもので、相場にしてみれば振り出し。英「エコノミスト」が述べる高齢、肥満、慢性疾患などに備えるインフラが先決。将来円安が予想されるだけに内需シフト。輸出関連も息を吹き返すとみられる。この分では9月上下にふるい。10、11月6日の米大統領選にかけて踊り場。暮れ、年明け米国「財政の崖」に阻まれ下振れと考えられる。
日経平均は35円高。8995円の引け。出来高12億8800万株、売買代金7600億円と薄商い。9月物が8990円(40円高)で終わり心細い。14日のSQ値算出を巡るもので先物一色。現物は大半晒し物になっている■■■(****)が11万1400円と確り。新刊「がんワクチン最新療法ハンドブック」(医学博士阿部博幸著)でも明らか。自分の「がん細胞」でワクチンをつくるという。がんにならない予防ワクチン、駆遂する治療用ワクチン。がんを征圧するワクチンの時代がやってきた。現在の株安は既得権勢力の抵抗とみられる。■■■(****)をはじめ■■■■(****)、■■■■(****)など大手製薬メーカーが首ったけ。シンガポール、仏、米の治験経過もいいという。■■■■■■(****)は528円で堅調。貴金属回収、環境・リサイクルで世界有数の存在。三角もち合いを放れそうだ。この二つ、半年、1年後の目玉。暮れ、年明け本格的に拾うところだ。(了凡)