日本国債に先物売り 債券と株が半身で渡り合う場面 (2012.08.17)
案の定高い。くすぶっていた円高修正がきっかけ。債券売りにつながり株高に跳ね返った。日経が16日1面トップで企業年金「株から債券へ」11段の記事。安全重視、運用利回り低下の恐れと本末転倒。よりによって先棒をかついだ。事実、16日の新発10年債利回り0.850%。6月18日以来2ヵ月ぶりの水準。同5年債も0.230%に上昇。月末のFRB議長ジャクソンホール講演、9月12日のFOMCにかけて一段高。第3次緩和を仕上げと見ていただけに逆も逆。16日の円高修正が転機になった。日経平均は200日移動平均8961円を上回っている。最近発表された米国の経済関連統計が思ったほど悪化せず、FRBに対し第3次緩和期待が後退。日米金利差拡大を見越した円売りドル買いが主因という。そもそも、政府発表の統計自体眉唾物。公表不良債権が実際の半分以下。13日述べたように、住宅で失敗したサブプライムがGM再上場、ビッグ3救済のため「自動車版」でも登場。金融緩和一辺倒で行き詰まるのがわかっているためだ。韓国の大統領が自分のことを棚に上げ、従軍慰安婦や日本の天皇批判、竹島上陸に踏み切ったのも行き詰まった証拠。15日魚釣島に上陸した「香港の活動家」も中国経済悪化を物語るもの。8、9月折り合いをつけないと再び株が売られ、債券買いになりかねない。米国の経済関連統計好転を受けて「安全資産」といわれる米国債が売られ、日本国債にも先物売りが目立ってきた。6日述べたように、日本国債暴落と日本株起死回生のミニ版が8、9月の見どころ。9.11、3.11につぎ10年後を先取りする初動。欧米、日本も出来高、売買代金が細っているだけに戻り売り。半分処分し現金ポジションをつくりたい。消費増税が市場にプラスとしても短期的なもの。TV不振を前例に需要一巡から腰砕け。一様に先取りすると後日反動が深刻になる。ぼつぼつ米国の「自動車版」サブプライムも息が上がってくるころだ。欧米債務危機が解決し、世界経済が回復すればというが、日本が23年もがいてこのありさま。欧米どころか中国、イスラエル、シンガポール、韓国さえ破綻のうわさが伝えられる。半年、1年後をモノにするうえで8、9月引くに引けない場面。外資の挑発にはまったふりをして荷を軽くするほかない。
日経平均は167円高。9092円の引け。9月物が9080円となり、9500円コールに引き合いが多いという。出来高15億7400万株、売買代金9200億円。債券と株が半身で渡り合っている印象。■■■(****)、■■■■■■■■(****)など値嵩の反応がいい。■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)も戻した。■■■(****)は期日売りのさなか。13日、膵臓癌に対し第II相★★★-★01の治験施設を10から21に拡大を発表。■■■■(****)、■■■■(****)が高値に張りついてきた。■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など8、9月で折り合いをつける。■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)然り。9月からミクロの情報をお届けできるように検討中。交流によるものでステップアップの一環。やがて債券から株に資金シフトが起きる。本格化に備えるものだ。ECBは欧州危機を解決できない。先送りの限界がやってくる。(了凡)