順調な五輪めくらまし 2012年は新しい時代の始まり (2012.07.31)
買い戻しが一巡するや小動き。断続的に先物売りが出た。27日NYダウが1万3075ドルで引け5月3日以来の高値というが、日経平均は6月の鉱工業生産指数0.1%マイナスを受けて外資がわずか60万株売り越し。後場戻り売りに押され膠着状態になった。政府が30日まとめ、31日閣議決定する日本再生戦略。最悪のタイミングで消費税を引き上げ、民主党分裂、内閣支持率28%と伝えられ画餅。2年前の原案を練り直したもので日持ちする内容。25日述べたように、米国と官僚に差し込まれた。むしろ自分たちの特権や既得権を確保するため、2020年度100兆円の市場創出を目指す。この方がわかりやすい。27日ドイツ首相とフランス大統領が「ユーロ圏を守るためあらゆることをする」旨合意した翌28日、ドイツ経済技術相がECBの国債買い入れ反対を表明。ギリシャ向け新規支援が困難になり、事実上ユーロ脱退が近いという。トップ同士の合意表明より信憑性がある。1日FOMC、2日ECB理事会の声明で利食いなら天晴れ。エリザベス女王在位60年、27日開幕したロンドン五輪。テロなしでポンドも上がり、順調に見えるところがめくらまし。やがて辻褄が合わなくなる。英国財政が火の車になっているためだ。米国もフェイスブックでケチがついた印象。FRB頼みの限界に備えるところ。23日、オスプレイ岩国基地陸揚げひとつ余裕がない。欧米が消耗戦なら、日本は持久戦に持ち込むところ。本番が辰巳で半年、1年後に相当するとみられ、アストロで日経平均7700円が下値なら強いといわしめる急所。半年後ギリシャやスペインが脱落し、1年後民主党や自民党の大物、1年生議員大量落選も考えられるところ。「住専」グローバル版となれば、欧米のメガバンクやイスラエル、シンガポール、韓国など連鎖破綻のおそれ。12月のフォトンベルトもさんざん先取りして骨抜きにするつもりだ。
日経平均は68円高。引けにかけて持ち直し8635円で引けた。出来高14億4900万株、売買代金8700億円と細ったまま。9月物が100円高の8660円で始まり8610の引け。9000円コールの売買が活発という。3日連騰だが物足りない。30日1Q発表した■■■■(****)が1465円の高値引け。6月27日に企業レポートで「前半飛ばず」と述べた通り。期待にこたえた。■■■■(****)、■■■■■■■■(****)が踏ん張りどころ。8月にひと山ありそうだ。■■■■■(****)は4月高値1780円を抜かないと話にならない。自己株取得が続いている模様で取組妙味も考えられる。■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)ともに自律反発途上。直近の安値から2割前後が目安。来年が本番とみられ前向きに見守っている。30日述べたアストロによると、2012年は世界の終わりでない。新しい時代の始まり。08年に始まったカーディナルクライマックスが物語るように、天変地異、人間の過ち、愚かな判断で地球そのものの健全性が脅かされる。だが、人間が十分注意を払うことにより乗り切れる。その後大いなる成長の時を迎える。これまで成功した手法は通用しないが、未知の世界を全身で受け止める向きにはチャンス。どれが本物で幻想か虚偽か知るために、今年批判的思考と現実、来年は利他主義を通して流れをつかむといいそうだ。■■■■■■(****)の新本社立ち上げが興味深い。(了凡)