100年以上の会社 欧米比較にならず日本ダントツ (2012.07.17)
13日NYダウ急反発にかかわらず、欧州・米国経由の株安。12日、イタリア国債2段階格下げが伝えられ6日連続。貸し込んだ独、仏、英、米国籍の銀行もつかまった。2010年5月からギリシャを振り出しに2年有余追加緩和一辺倒のステロイド漬け。ドル、ユーロ特融によるもので、彼らが増刷した分円高。やむなく追随した日銀を勘案しても日本の資金が担保。欧米、中国も実質債務超過といわれ、ATM替わりに使われている。戦後営々蓄えた1500兆円が原資。PIIGSの債務をいくら軽減しても、独仏英米の不良債権が残るため問題先送りのまま。埒があかないわけだ。12日メリルリンチがFRBの第3次緩和後「金先物2000ドル」とラッパを吹いたのが印象的。バークレイズに続きHSBCがミソをつけ、イングランド銀も蟻地獄にはまりそうな情勢。ロスチャイルド・ロンドン家を通して英国皇室につながるもので、五輪後予想されるのがテロによるめくらまし。スペインが手に負えないのにイタリアまで引っ張られると英国もアウト。ポルトガル並みの最貧国に落ちぶれるという。ひるがえり日本。世界最古の会社が578年創業で現在資本金3億円の金剛組。593年難波で四天王寺を完成したのを口火に飛鳥時代から寺社を建て続け1434年の歴史。東京商工リサーチによると、日本で創業100年以上の会社を抜き出したところ、02年当時で1万5200社。個人商店や小規模な会社を含めると10万にのぼるという。これに対し、欧州のエノキアン協会に加入する200年以上の会社のうち、最古のものが1369年設立されたイタリアのエトリーニ・フィレンツェ(金細工メーカー)。日本なら南北朝時代に立ち上げ643年を数える程度。これより古い会社が日本に100社近くあり、ユーロ圏や英国など問題にならないほど奥が深い。韓国には100年以上の会社が一つもない。京城紡績、三養、柳韓洋行などせいぜい80年。3代続いた例がないそうだ。中国は共産党統治にかかわらず、100年以上がいくつかある。それでも六味地黄丸で有名な北京同仁堂が清朝初期の1669年といわれ343年。日本が世界でダントツなのは、一度も植民地にならず、職人を育てモノづくりを伝承してきた点にある。このうち、上場しているのが5社。初動が出たらつき合ってみるといい。1661年創業の■■■■(****)、1823年の■■■■(****)、1882年の■■■■■(****)、1884年旧藤田組の■■■■■■(****)、1891年旧東洋通信機の■■■■■■■■(****)。めいめいボトム圏でいずれ大幅な水準訂正がある。
日経平均は4円高。7日ぶりに反発し8724円の引け。出来高16億2400万株、売買代金1兆円。13日のSQ値8678円(6月8613円)に締まりがない。個別に■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、それに■■■■(****)が堅調な程度。本命は■■■(****)と■■■■(****)でダークホース■■■■(****)に変わりない。■■■■(****)は週足陰線だが、もう一度チャンスがくる。100年以上の老舗は欧米、中国に少ないばかりか、現在でも日本の伝統技術を次世代に伝えるもの。たとえば携帯。折り曲げ、電磁波を防ぐ塗料、着信機能、液晶鏡、発振器など日本の独壇場。日本国債の次に日本株の相場がやってくる。(了凡)