証券ビュー

アンコール伊勢町

芝居の連続時間稼ぎ 回ってきたデフォルトの番付 (2012.06.18)

間際まですったもんだ。ポジション調整しきり。あげくに、大山鳴動して鼠一匹の様相。日銀が現状維持を発表し、ギリシャ再選挙、FOMCにリレー。何が起きても拍子抜けになりそうだ。一口でいうと、芝居の連続。時間稼ぎの域を出ない。ECB、FRBが無制限特融に入っているためで、雌雄決するまで消耗戦。12月フォトンベルト、来年5月「住専」グローバル版も関門に過ぎない。債券の原型は戦時国債。13世紀の北イタリアがルーツ。14世紀から100年、フィレンツェ、ピサ、シエナなど都市国家が交戦。ダンテが「神曲」に惨状を描いている。おのおの傭兵を雇い、緊縮政策の果て財政危機に陥った。債券は戦争の歴史、戦争は債券の歴史といわれる所以。そこで、欧州危機の帰趨。ドイツが残ると述べた。これまで同格といわれた英国とフランスの破綻が主因。ドイツをはじめオランダ、スイスなどドイツ系の国が膨大な貿易黒字を計上しているのに対し、英国はポンドを持ち債務危機に巻き込まれていないが、経済が金融に深入りして壊滅状態。お先真っ暗に変わりない。フランスはユーロが暴落してもめぼしい輸出商品がなく慢性的な貿易赤字。ライン川を挟んでドイツと巨大な格差が広がっているという。英国とフランスは国連の常任理事国。核保有によってドイツの経済力に対抗してきた。核武装を維持するため相当な軍事費を確保。その分国民の生活レベルを落とす必要に迫られたが、ドイツ並みの水準が続き、長い休暇をとって遊び歩いているのも致命的。もはや継続困難という。やがて金融市場から攻撃を受け大幅な軍事費削減。核を維持できずドイツに売却。日本に売ることも考えられるそうだ。バターと大砲を実現するには強い経済力が必要だが、欧州はドイツしか該当しないという。第2次大戦後に英国、フランス、ドイツ、イタリアの4大国がリード。戦勝国の英国とフランスが敗戦国のドイツとイタリアを圧倒してきたが、現体制が崩壊しようとしている。21世紀はドイツが覇権を握り、オランダ、スイス、オーストリア、北欧など従える一方、英国とフランスがドイツの衛星国に転落。ヒトラーが描いたドイツの欧州制覇に近づいているという。日米や中国、朝鮮半島の力関係も12月、来年5月にかけて新体制にシフトするとみられ、18日以降ロンドン五輪、米大統領選が橋渡し。戦勝国がドイツと日本を相手に金融で揺さ振りをかけてくる。
日経平均は変わらず。8569円の引け。出来高14億7600万株、売買代金9300億円。円ドル79円割れ、ユーロ99円台の円高に振れた。■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)のほか■■■■(****)、■■■■(****)が確り。■■■(****)■■■■(****)は安値で引けた。わずかに■■■■(****)が戻した程度。主力は動きがとれずまちまち。日経平均9月物が8560円(10円安)。売っても買ってもさまにならない。デフォルトの番付が回ってきた。最下位が米国で183位。イタリア181位、フランス180位、スペイン179位、英国175位、ギリシャ173位。メディアの偏った報道がよくわかる。逆に、最上位がドイツ。中国2位、サウジ3位、日本4位の順。割高なNYダウにひきかえ、米国大手銀はユーロ圏や英国の大手銀と同様安い。米経済も欧州と大同小異のようだ。(了凡)