証券ビュー

アンコール伊勢町

当面リーマン前に戻す 数世紀に一度通貨秩序の終焉 (2012.05.25)

買い戻しが入り前場下げ渋った。売り買いとも見送られて閑散。後場アジア株安に引っ張られ一段安になった。下値の目安と述べた日経平均8600円を下回っている。株式投資はもう利益を生まないというご高説そのものだ。数世紀に一度といわれる通貨秩序の終焉。ギリシャがユーロ圏から脱退しようとしまいと確実な情勢。6月17日の再選挙が分水嶺になりそうだ。欧米、日本も返す当てがないのに国債を発行して通貨を借りまくり、リーマンショック後4年で限界を迎えた。国内勢が大半見送っているのに対し、うろたえているのがヘッジファンドを中心とする外資。借りまくったファイトマネーで売りポジション。4、5月叩いて買い戻す手口が多く、原油や金先物でも明らか。提灯がつかないため一方通行になりがちだ。23日ロイターが米セントルイス連銀総裁発言を紹介。ギリシャがユーロ圏を脱退しても欧米に深刻な打撃なしという。受け止め方によるが、「住専」グローバル版とみられ、ギリシャが圏外に出ても解決しない。スペイン、イタリアが控えているためで、本丸の独仏、債務保証している米銀も一蓮托生。「住専」が収まったところで、日本の旧山一や長銀クラスに類が及ぶのも自明。3年後にクライマックスがやってくると述べた。にもかかわらず、姿、形を変えて現体制が続くと考えられ、日本の場合、失われた20年の間に株価が倍以上になったもの18。現在、東証1部1677銘柄の1.07%。倍以上といわず適応5%をくくりに復活の機会を探っているところ。4、5月不本意だけに6、7月挽回したい。今年12月22日(日本時間)のフォトンベルト。しばしば伝えられるマヤ世界終末論。5月10日付「Science」誌によると、終末論を否定する壁画が発見された。調査チームは壁画の象形文字を解読し、月や惑星の周期や基準日を確立する際の記号法から、主要な暦や惑星の周期と一致する配列を確認した。計算では7000年先の日付を示唆。2012年で世界が終わるというマヤ文明の予言を否定するもの。チームリーダーは「終末論と完全に異るもの」という。予想される電磁波障害も冷静に対応すればこなせるはず。日本は震災と原発事故が怪我の功名になりそうだ。たとえば、日経が24日1面で伝えた企業収益復活への条件。上場企業が今すぐ使える手元資金62兆円。握ったまま終わると考えにくい。欧米の不良債権が一時棚上げされ、新しいスキームで資金が回り出せばどっと出てくる。日経平均が息を吹き返すのも時間の問題。今年、来年仕込みに尽きる。
日経平均は6円高。8563円の引け。出来高18億株、売買代金1兆円。外資が先物で掻き回し、鬱憤晴らしの個別物色。94、95年の住専相場と同様ぎくしゃくした地合いが定着した。■■■(****)は2、3日あれば挽回できるとして、5年で半分以下になったものが大半。当分他力で戦うほかない。かりに戦争が起きると大企業が儲かるわけでSame as usual。ここまで来たら最後までやる。あちこち取材に回っているが、どこといわずリーマンショック前の水準に戻すのが当面の目標。日経平均1万2000円。震災前で1万0850円のレベル。日銀が追加緩和でインフレターゲット1%を実現するのに呼応。今年、来年モノにしないと「住専」グローバル版に飲み込まれる。外資も指揮系統が混乱し、特攻作戦が伝えられる。(了凡)