証券ビュー

アンコール伊勢町

月内何も解決しない ペプチドワクチン治験に殺到 (2012.05.11)

売り一巡後買い戻し。4月から慣用句になった。10日は円ドル79円台後半、ユーロ103円台前半の攻防。日本の貿易収支が昨年度7兆8900億円(53%減)、4月上中旬マイナス7981億円(7ヵ月連続赤字)と伝えられても、せいぜい円高一服。不承不承やり切れない。6日の独仏首脳会談、ギリシャ再選挙、スペイン大手銀の信用不安、31日アイルランド国民投票など傍迷惑な材料ばかり。踏み倒しは欧州の旧宗主国に共通している。依然時間稼ぎに過ぎず、月内何も解決しない。日本の不動産と株が割安なのは、債券が一方的に資金を吸い上げ、土地や株に流れにくくしてあるため。ゼロ金利になった95年7月以降徹底している。つまり、不良債権処理と借り換え原資を確保するのが狙い。バブル崩壊から20年以上不況の谷間に沈んだままだ。リーマンショックまで英米やEUに資産デフレなく、この間BRICsが追い上げてきたが、日本が唯一落ちこぼれ。中国向け輸出で一息ついたものの、今もデフレに苦しんでいる。日経平均は3月27日1万0255円を高値に、5月10日8985円まで12%下げ、時価総額32兆円失った。デフレギャップ15兆円と合わせ4、5月追加緩和に伴う「初押し」の影響予想以上。11日のSQも外資の仕掛けにしてやられそうだ。入手した情報によると、米国が欧州の混乱に乗じて中国と日本から資金を巻き上げるネタばかり。来年は世界中選挙に伴う今年の反動が出るため、ヘッジファンドが11月の米大統領選に向けて荒稼ぎするという。7月がポイントのようだ。踏み込むと、日本が実験台。バブル生成、崩壊、事後処理挙げて欧米や中国の住宅バブルにつながるもので、違うのは行き過ぎたCDS(倒産保険)の反動。少なくても欧米計1200兆円レベルの不良債権を抱え、FRBとECBが主要金融機関に対し特融の状態。ウォール街は何が何でも次期米大統領候補に巨額の献金を送り、自分たちの金儲けに使いたいわけだ。米大統領につぐ権力者といわれるFRB議長。国際金融資本のグローバル・フォースにかかると、横綱や大関どころか前頭レベル。09年8月17日のロイターによると、前議長は利上げしたかったのに圧力がかかり、低金利にせざるを得なかったという。管理通貨制度は、欧米特融により水浸し。通貨を必要としない社会がやってくる。グローバル・フォースは資源とエネルギー価格の高騰を図り、急激なコストインフレによって民間に蓄積された資本を大幅に減価。財政バランスを回復するという。

日経平均は35円安。前場9075円を高値に9009円の引け。出来高18億9500万株、売買代金1兆1400億円。■■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)があく抜けしても、■■■(****)、■■■■■(****)が中国の調整を充分織り込んでいない。決算発表を通して個別に活路を見出すところだ。■■■(****)が4日ぶり反発。12万8800円を安値に13万2600円で引けた。5月8日に川崎医大が殺到するペプチドワクチンの治験受け入れを中断。千葉徳洲会病院も同様に登録ストップとわかり見直されたもの。決算発表は11日とみられるが、■■■(****)の拠出金が注目される。窓を埋めずに反発。面白くなってきた。11日発表する■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)にも影響がある。管理通貨制度がなくなり、コストインフレがこようと、ペプチドワクチンならグローバル・フォースと渡り合える。(了凡)