証券ビュー

アンコール伊勢町

4~6月半値戻し目途 米国由来のバブル日本で取り戻す (2025.04.09)

 4日ぶり反発。日経平均中陽線の引け。全面高だ。7日ダウ349ドル安(一時1703ドル安)。時間外1550円高の先物3万2510円に鞘寄せ。自律反発とみられる。プライムの出来高26億3700万株、売買代金5兆4100億円。値下がり12(値上がり1621)。引け後、先物弱もち合い。9日貿易赤字が大きい国や地域の相互関税発動を控えリスクオフ。じり安をたどっている。中国が8日34%追加関税を受け入れず、9日さらに50%上乗せする旨トランプ氏の投稿が気がかり。4、5、6月個別交渉に入り持ち高調整、解消、追い証も予想されるなどネガティブな材料。約60の国や地域が対象だけに手に負えないわけだ。ブルームバーグによると、市場激変で戦々恐々のウォール街。取引するのが難しい上、ストレスが大きくて厄介。今や世界が一変した。株式市場で直近3日計10兆ドル(1475兆円)の時価総額を失い、差し迫ったリスクこそ小さいものの全体の見通しが急速に悪化。社債発行見送りや債務不履行リスク急増。ストレスが積み上がっている。被害がどれほど深刻になるか問題だ。トランプ氏の相互関税が範囲と規模、配慮の欠如から異例。加重平均で従来の3%未満から25%に上昇。1期目の10倍に相当する。半年で5%近く上昇。輸入品のほか国内も便乗値上げシフト。需要が減るためだ。スタグフレーション(景気停滞とインフレ)どころか本格的なリセッション(景気後退)に陥る公算が大きい。成長にブレーキがかかりインフレ加速、動かないFRBなど勝ち目のない状況という。8日明らかになった米世論調査によると、関税反対が半数にのぼる。同日入手した情報も興味深い。2016年6月、英国がBrexit(EU離脱)を決めた翌日に英国株とポンドが暴落。その後10年たっても離脱しなかった時より弱い。この間EUの経済規模が5%、貿易も15%伸びた半面、Brexitを受け投資が伸び悩んだ。米国の宗主国だけに頷ける。貿易をいじり回すとコスト増につながる。Brexit以来、ポンド中心に英国の資産価格ジリ貧。今回、報復が重なり米国内の反動も大きい。
 日経平均先物によると、8日大証ミニ3万3370円(+0.82%)に対しラージ同、シカゴ3320円。現物より307円高い。ダウ先物3万9220ドル(+2.76%)。同1254ドル高い。VIX恐怖指数39.82(-15.24%)、WTI原油先物61.21(+0.84%)。金先物3033(+2.01%)、ビットコイン円11,762,332(+0.46%)。
 8日の日経平均1876円高。大引け3万3012円。TOPIX2432(+143)。10年債1.265%(+0.155)。米10年債4.212%(+0.019)。上海総合3145(+1.58%)、香港ハンセン20,127(+1.51%)、インドNifty22,535((+1.69%)、ロシアRTS 1011(+1.38%)。グロース 589.17(+10.22%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)など。4~6月半値戻し3万7000円が目途。米国由来のバブル10兆ドル。一部を日本で取り戻すとみられ、■■■■(****)と■■■■■■(****)が注目される所以だ。(了凡)