証券ビュー

アンコール伊勢町

日本を必要とする時 見えてくるトランプ氏の敗戦処理 (2025.01.20)

 前週末反落。日経平均小陰縁の引け。物足りない。17日ダウ334ドル高(16日ダウ68ドル安)を巡るもので、半値戻し(4万3669ドル)ならず。持ち高調整に明け暮れた。プライムの出来高17億5400万株、売買代金3兆9400億円。値下がり890(値上がり688)。引け後、先物が夜間取引で360円高。3万8830円をつけている。米長期金利上昇一服が主因といわれ20日米大統領就任式待ち。23~24日の日銀政策決定会合、28~29日FOMCまで織り込み済み。頼りないわけだ。トランプ氏をはじめスーパーリッチで固めた新政権。ヘッジファンド上がりのベッセント氏が財務長官と聞いて落ち着かない。ジョージ・ソロスのもと英中銀、日銀を打ち負かした男が新政権の金庫番。とっさに、エマニュエル・トッド氏を思い出した。結論からいうと、トランプ氏はロシアに負けた米国の敗戦処理として名を残す。米国が偉大な国に戻ると考えていない。多くの人は勝者とみなしているが、ボロボロになる米国でロシアとの戦争に敗れつつある。小出しに始まった第3次大戦が現状。ウクライナは領土の16%を失った。ロシアに圧倒されたわけでない。ルーブルは開戦当時から対ドル8%、同ユーロにも18%高い。領土を巡る限定戦争からグローバルな経済衝突に発展している。西側全体とロシアや後ろ盾の中国が衝突しており世界大戦になった。ウクライナは2001年から国勢調査がなく実体がわからない。気になるのが米国のデータ。産業が劣弱になった。GDPをでっち上げ。本来のサイズに戻し真因を示すと、1965年以降エンジニアを十分育成できていない。全般的に教育水準の低下が起きている。戦争は終わらない。ウクライナの勝利に幻想を抱く西側諸国がいなくなった。昨年夏の反転攻勢が失敗に終わり、米国をはじめNATOが充分な兵器を供給できない事態。米国防総省の見方も同じはずという。トッド氏は「最後の転落」(1976年)で旧ソ連崩壊を的確に伝えた。2025年、米国に集中した資金がドル離れ。日本を必要とする時がくる。
 日経平均先物によると、直近大証ミニ3万8840円(+0.95%)に対しラージ8830円、シカゴ8805円。現物より353円高い。ダウ先物4万3673ドル(+0.69%)。同185ドル高い。VIX恐怖指数15.97(-3.80%)、WTI原油先物77.39(-0.08%)。金先物2748(-0.08%)、ビットコイン円16,174,062(-0.60%)。
 17日の日経平均121円安。大引け3万8451円。TOPIX2679(-8)。10年債1.200%(±0)。米10年債4.610%(+0.002)。上海総合3241(+0.18%)、香港ハンセン19,584(+0.31%)、インドNifty23,203(-0.47%)、ロシアRTS 906(+1.14%)。グロース625.85(-0.64%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)など。今後1年、トランプ氏の敗戦処理が見えてくるという。(了凡)