膠着状態のままGW入り 小沢無罪と■■■(****)27日の広告 (2012.05.01)
一部始終見送り。ポジション調整も儘ならず。膠着状態のままGWに入った。27日の日銀声明によるもので、目安の長期国債買い入れ10兆円、残存期間3年に毛が生えた程度。総額70兆円だが、期間半年の固定金利オペ5兆円圧縮が響いた。日経平均は後場寄り130円高で頭打ち。円ドル81円40銭を安値に再び80円台後半。往って来いになった。間際まで詰めが印象的。さんざん織り込んだ挙げ句、売り方、買い方も痛み分け。2月にひきかえ小出しの追加緩和になった。この先5月3日ECB金融政策、4日米雇用統計発表、ギリシャ総選挙。さらに、27日衆院解散説も伝えられ、引けが甘い。日経平均は1~3月陽線を引き4月陰線。初押しに変わりないが、決算発表で気を紛らした。予想以上に健闘している。引っ掛かるのが小沢無罪の今後。検察不起訴にもかかわらず、メディアが検察委員会を後押し。起訴に持ち込みシロになった。現政権執行部が有罪前提で党籍を取り上げただけに、落とし前が付き物。消費税反対の小沢が民主党に復帰。民主党分裂、会期内解散となれば、政変そのもの。三角もち合い下放れと述べた。しかし、社会保障と税の一体改革より遥かにマシ。かりに、小沢が大阪維新の会が主張する消費税の地方税化に理解を示すと新政権に道。民主党のほか自民、公明、弱小勢力も去勢される。もうひとつある。27日に国内小売業日本一掲げ、全国に特大広告を打った■■■(****)。副総裁のスポンサー。大蔵事務次官OBで■■(****)代表取締役会長を社外重役に迎える一方、■■の工場跡地取得に成功したという。次に財務省理財局長から金融庁企画総務局長を経て■■■銀行代表取締役になった人物。破綻した日本振興銀行の政府払い下げを受けた。09年■■■■■(****)が郵政からかんぽの宿を二束三文で譲り受け批判されたが、今回も似たようなケース。問題になりそうだ。このほか元検事総長も重役に収まり、27日の派手な公告はメディアに対し口止め料といえなくもない。
日経平均は40円安。9520円の引け。出来高21億8900万株、売買代金1兆4900億円。せっかくの追加緩和が円高に振れ万事休す。軒並み安くなった。要するに、材料出尽くし。5月1、2日尾を引きそうだ。7日ギリシャの開票があく抜けとみられ、反転に備えるところ。決算発表でふるいがかかるのも悪くない。会合後の公表文によると、日銀はインフレターゲット1%について、2012年度0%台前半(後半0.1%)、13年度0%台後半(同0.5%)になり実現に近づくという。20年デフレにかかわらず膾を吹いている。早く1%を実現し、超過したら引き締めるだけのこと。2、3%でも驚く筋合いにない。デフレの方が居心地よい財務省の圧力を感じた。2月円安に転換し、デフレからインフレに軌道修正。不動産と株が値上がりする構図に変わりない。■■■(****)が14万3000円の引け。4月3日半値戻し一服しているが、調整10週を数え再び出番待ち。5月は決算発表、医療イノベーション5ヵ年計画、ペプチドワクチンの治験経過など全値戻しもありうる。■■■(****)も同感覚。2月10日194円を高値に調整12週を経過。5月14日の決算発表にかけてひと山ありそうだ。トータルで5月三角持ち合い下放れにせよ、6月19、20日のFOMCにかけて切り返す公算が大きい。(了凡)