百年河清待つ利権共同体 4月棒に振り5月一泡吹かせる (2012.04.26)
円安に振れ反発。買い一巡後見送られた。FOMCと日銀の声明に備えるためで、ポジション調整が進みニュートラルの印象。手掛かり難に変わりない。需給好転の4月を棒に振り、世直し銘柄が欲しいところだ。資本主義が終わり、民主主義も行き詰まった昨今から、次世代のエースにアップルやフェイスブックを持ち上げる4、5月相場。FRBと日銀頼みで心許ない。米国の現状は第3次緩和を必要とするレベルになく、日本のデフレ解消も道半ば。財務省と日銀の既得権が妨げという。日本の場合、意味不明な社会保障・税一体改革と不作為・作為ともいわれるデフレ対応が問題。福島第一原発処理が猛烈な利権圧力によって棚ざらしになっているのと同じ構図。1年以上たっても利害調整がつかず入口でもめている。われわれは、世の中の出来事全体に関し、どれも簡単に考え過ぎていたようだ。物事は原因と結果が一本でなく、多種多様な経緯をたどり、解がいくつも考えられる。いい結果を早く出そうとする資本主義、民主主義の限界がきた。そこで、2月から円安株高に転換。しかも、円ドル40年ぶり。日銀総裁は、デフレ脱却が錦の御旗。日経平均はインフレ1%をターゲットに2、3月9000円から1万0255円まで初動。4月に初押しを入れた。NYダウは5月上場予定のフェイスブックを人質に6月19、20日のFOMCまで引き回し。日経平均も追随する見込み。このため、GW明け6、7月にかけて高いと述べた。相場もいい結果を早く出そうとするだけに要注意。せめて、辰巳の2年時を貸して戴きたい。製造業では一にも二にも航空機。90年代後半から2000年前半■■■■■■■(****)を力説したのが走り。当時スポンジチタンが材料だが、■■(****)が炭素繊維で第2幕。MRJ初飛行となれば4桁も射程圏。再三述べる■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)など軒並み高い。航空機の部品点数は30万個といわれ自動車の10倍。品質や精度、耐久性抜群で3次元の工業製品なら何でも応用できる。東レが相場で空飛ぶ姿を見たいものだ。2年がかりといえば、■■■(****)。4月に始まった★★★-★O1・101(膵臓B)の治験が終了し、製造承認、保険適用が見込まれるためだ。米国やフランス、シンガポールなど海外の方が急ピッチ。丸山ワクチンやインターフェロンと比較にならないスケール。理化学研究所の強力なバックアップも有力な手掛かりだ。5月に医療イノベーションの国策に格上げされる見通し。大台が幾つか替わりそうだ。
日経平均は92円高。9561円の引け。主力中心に買い戻しが入った。出来高14億3300万株、売買代金9900億円。頼りない場味だが、消去法で日本のトレンド。早々IMF、アジア基金に追加拠出した見返りもある。世間は強いリーダー、早い決断を望んでいるが、民主主義を否定するもので、独裁者が出て全体主義になると困る。物事がうまく回らないのはいつの時代も同じ。ことに、東電。問題点を整理、理解し手を打たないとまた同じ過ちを繰り返す。原発は核兵器開発につながり、国やメディア、マフィアの間でも利権共同体。百年河清を待つようなもの。このため、40年ぶり2月から円安。5月にかけてインフレ株高を確かめるところ。お粗末な現政権、財務省、日銀に一泡吹かせるところだ。(了凡)