消去法で日本頼み明らか 財務省と日銀の既得権が問題 (2012.04.25)
欧米株安に鞘寄せ。受け流している。24、25日FOMC、27日の日銀政策決定会合がGW明けを左右するためで、26日の小沢判決も追認材料。ポジション・ニュートラルの売りが目立つという。確かに、危険といわれる東電の福島第一原発4号機、再稼働を巡り対立する関電の大飯原発、電力不足を伝える今夏の需給見通しなど気掛かり。欧米や中国も手詰まりで出来高、売買代金が細り気味。IMF追加4兆8000億円、アジア向け基金1兆円拠出も円高の材料。依然消去法で日本頼みが明らかになった。24、25日のFOMCは6月のつなぎとしても、27日予想される日銀の声明はせめて長期国債買い入れ10兆円、残存期間3年レベル。インフレターゲット1%だけに上積み余地。欧米や中国のデフレにひきかえ、日本だけインフレバイアス。理屈やデータによらず、今年2月相場が円安株高に向きを変えた。万一GW明け円高に振れても上積み。円ドル80円割れか90円か踊り場が続く。野村が需給と円相場との相関から円安時代とアナウンスしたように、これまで一連の統計を分析してもわからない。敢えていえば黄金分割。値幅、日柄ともに相場が織りなす極限のバランス。1.618で有名なフィボナッチの法則に尽きる。為替のプロといわれる若林栄四の持論に詳しい。今後欧米や中国の経済関連統計発表に期待をもてず、野村のいう需給要因と円相場の相関関係が手掛かり。今年2、3月円安株高の初動に対し4、5月乃至6、7月二、三の矢。40年円高が円安になったばかり。GW明け6、7月にかけて高い。日本の場合、不動産と株が先行する。円高株高なら申し分ないところだ。寄り付き、■■■(****)の上方修正。3月29日■■■(****)が発表したライセンス契約の一時金によるもの。次期も続伸とみられ、いつペプチドワクチンの相場が立つか興味深い。ゲノム創薬だけに、前例のない高値がつくはずだ。
日経平均は74円安。円が後場80円90銭に高止まり9468円の引け。出来高15億3000万株、売買代金9800億円と精彩を欠いた。4月11日9388円を安値に三角もち合い進行中。ミクロで自律反発が近づいている。再三だが、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)と、■■■■(****)、■■■■(****)の反転が目安。■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)もそれなりのもの。反対派や外部圧力が強いといわれる日銀の政策決定にかかってきた。決定といえば、IMFの日本に対する声明。しきりに財政再建が必要というが、日本の財務省が出向しているため。副専務理事というナンバー2のポストを持ち、その下に職員を送り込んでいる。ワシントンの本部に上から下まで全部日本語の部屋。IMFの名で財務省の主張を伝えているという。メディアは経済がわからず財務省のレクチャーを鵜呑み。政治家はなおさらで敵なし。不景気の増税は例外措置が多いため、財務省の権限が強くなるのも道理。新聞は社会の公器であり除外してほしいという。公務員は不況、デフレに強く失業もない。彼らにとって合理的なもの。東日本大震災も有事にあらず、平時の対応で予算を組んだ。日銀も既得権を守ろうとしている。(了凡)