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8月降って湧いた状態 米ハイテク急落の背後に日本円あり (2024.07.31)

 小幅続伸。日経平均中陽線の引け。後場持ち直した。29日ダウ49ドル安を受けたもので、日銀の利上げ観測後退がきっかけ。引け後1ヵ月ぶり10年債1%割れ。0.995%(-0.003)をつけた。為替も1ドル155円台に下落。利上げが見送られても円高ドル安の流れに変わりない。自律反発が一巡するともみ合い。8月降って湧いた状態と述べた。プライムの出来高17億2600万株、売買代金4兆1600億円。値上がり445(値下がり1163)。依然、つかみどころがない。7月25日付フィナンシャルタイムズによると、米ハイテク株急落の背後に日本円あり。引用すると、人気の円売りハイテク株買いに異変。両者をつなぐ糸が米国のインフレ鈍化。1週間前発表されたインフレ率が驚くほど低く、米利下げにゴーサインが高まった。NY連銀前総裁の分析を合図とすれば、9月に政策金利引き下げがあり今度こそ本物。しかし、円急騰により最も極端な不均衡が崩れた。数十年ぶり高金利のドルと、主要国がパンデミック後に解消したゼロ金利から抜け出す最中の円との違和感。7月11日以降、対円5%超下落した。簡単に利益を出す機会を何年も提供し、長期かつ力強いトレンドが切れた。このため、米国の小型株に資金殺到。大手ハイテクが普段以上のストレスにさらされた。米大統領選でトランプ氏が台湾支援に否定的。ナスダックが円高ドル安進行中7%下落。ハイテク株から資金が逃げ出し、小型株に流れ込む勢いが数十年で最大級という。一つの戦略が裏目に出ると手を引けといわれ、2015年のスイスフラン・ショックが前例。撤退につながった。マクロで日経平均10万円相場の転換点。7月11日4万2224円の上場来高値を目安に20%押し(3万8000円)が今秋下値の目安。11月の米大統領選にかけてリーマンショック(2008年)、暗黒の木曜日(1929年)をトラウマに乗り切る場面。黒田バズーカによるマイナス金利で延べ1500兆円米国に高跳びした日本の資金が里帰り。米国利下げと日本利上げの我慢比べになった。帰趨は明らかで、吉野家の牛丼然り。現在500円が10年後1500円。日本の物価がインフレで3倍になる見通し。トランプ相場や日銀利上げも一過性。物価3倍なら日経平均10万円台。弱い円とハイテク株に偶然以上のつながりがあるという。
 日経平均先物によると、30日大証ミニ3万8620円(+0.34%)に対しラージ同、シカゴ8615円。現物より89円高い。ダウ先物4万0771ドル(+0.01%)。同231ドル高い。VIX恐怖指数16.56(-0.24%)、WTI原油先物75.33(-0.63%)、金先物2431(+0.26%)、ビットコイン円10,324,089(+0.28%)。
 30日の日経平均57円高。大引け3万8525円。TOPIX2754(-5)。米10年債4.168%(-0.007)。上海総合2879(-0.43%)、香港ハンセン17,002(-1.37%)、インドNifty24,837(+0.01%)、ロシアRTS1057(-3.99%)。グロース646.37(-1.32%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)など。大局観によるもので、10年後10円で収まらない。■■■■■■■(****)がPTSで動意含みだ。(了凡)