証券ビュー

アンコール伊勢町

いささか上値が重い 半年消耗戦をしのぐと雌雄決まる (2024.05.13)

 前週末3日ぶり反発。日経平均小陰線の引け。上ヒゲが長い。9日ダウ7連騰を受けたもので、欧米利下げ観測を背景に買い戻しが入り、自律反発一巡から後場伸び悩んだ。プライムの出来高23億2000万株、売買代金5兆3100億円。値上がり902(値下がり701)。引け後、先物が小甘い。10日ダウ8連騰となり3月末の最高値3万9807ドルに迫る一方、夜間取引で日経平均先物30円安の3万8210円。いささか上値が重い。14日FRB議長がオランダの特別イベントで講演。15日4月の米PPIと同CPI同時発表といわれ、22日エヌビデアの決算発表まで目を離せない。ブルームバーグによると、10日ダウの引け味から騰勢に陰り。スタグフレーション懸念。当面1ドル155円台後半の見込み。ロイターによると、10日ウクライナ司令官が今後2ヵ月で重大な場面を迎えるという。ロシアが西側のウクライナ向け武器供給の遅れを突くとみられ、首都キーウ防衛も依然懸念事項。米国は軍事支援を発表したが、ウクライナの経済が崩壊し幹部汚職まみれ。専ら支援待ちだ。さらに、ネタニヤフ氏が米国の弾薬供給停止警告を受け、9日「単独でも自衛権を行使して戦う」旨表明。世界中、混沌としてきた。前週、話題になったのがバフェット氏(93)率いる資産運用会社の年次株主総会。同氏は自らアップルの手持ちを13%手放し、パラマウント・グローバルを損失覚悟で全株売った模様。盟友の副会長が昨年物故(享年99)しただけに、幹部や顧客、株主も総会後腹をくくる時がやってくる。旧聞だが、ロシアの経済。河東哲夫氏(かわとうあきお=76)によると、タイタニック号沈没前の舞踏会という。22年末に破綻が始まり、あらゆるものに補助金、経済の軍事化一色になった。今年の軍事予算70%増。GDPの6%といわれる。外資が撤退し中国車のシェア急増。航空機も不自由している。昨年末、アゼルバイジャンから約50トンの卵を緊急輸入。一息ついた。万一、中国のほか米国も破綻なら石油先物急落。旧ソ連末期に似てくる。1998年8月、借金漬けで首が回らなくなりデフォルト宣言。ルーブルが暴落した。万策尽きたエリツィン大統領がチェチェンに戦争を仕掛け時の首相のプーチン首相に指揮権。軍がチェチェンを叩きプーチン人気沸騰。エリツィン政権末期に似ているという。河東氏曰く、軍事ケインズ主義の行方。FSB(ロシア連邦保安局)の支持がある限り現行のまま。しかし、製造業の大半軍需絡み。原油とルーブル下落を防ぐため補助金投入。ウクライナ問題で我を通し、弱体だったロシア経済が破壊した。ロイターの報道が気になる。
 日経平均先物によると、直近大証ミニ3万8210円(-0.08%)に対しラージ同、シカゴ同。現物より19円安い。ダウ先物3万9618ドル(+0.21%)。同105ドル高い。VIX恐怖指数12.55(-1.10%)、WTI原油先物78.20(-1.34%)。金先物2366(+1.13%)、ビットコイン円9,485,439(-0.22%)。
 10日の日経平均155円高。大引け3万8229円。TOPIX2728(+14)。10年債0.900%(-0.005)。米10年債4.501%(+0.043)。上海総合3154(+0.01%)、香港ハンセン18,963(+2.30%)、インドNifty22,055(+0.44%)、ロシアRTS1178(+0.15%)。グロース650.23(-0.42%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)など。半年消耗戦をしのぐと雌雄が決まる。(了凡)