証券ビュー

アンコール伊勢町

平和になると特需剥落 世界のお金が日本に集まる見通し (2024.05.08)

 3日ぶり反発。日経平均小陽線の引け。盛り上がりに欠ける。6日米主要3指数続伸を受けたもので、1日FOMC、3日米雇用統計など無事通過し安堵のため息。買い戻しが目立つ。円売りポジション解消によるもので、4月29日22年以来の為替介入があった模様。円安の主因が米国にある以上、ひとまず1ドル160円で折り合いをつけた。プライムの出来高16億5000万株、売買代金4兆6800億円。値上がり1116(値下がり487)。■■■■■■■■(****)が5%余り上昇し日経平均を179円持ち上げた。週間エコノミストで市岡氏がエヌビデアを例に解説している。引用すると、生成AIの中核銘柄として1年半で約7倍に上昇。3月25日ピークアウト後2割下落。ITバブル崩壊を彷彿させる。理由二点。米長期金利が4.4%超となり節目を切った。1年半この水準でリスクオン・オフを繰り返しボックス圏離れ。割高だけにいち早く売られた。もう一点。生成AIの将来性に疑義。IEA(国際エネルギー機関)によると、データセンターで消費される電力が次の2年で倍以上。日本全体の年間消費量に匹敵する。中東戦争拡大で電気代が高騰すると生成AI関連投資困難な見通し。要するに、ダウ頭打ち。半導体やナスダックもブレーキがかかった。折から、ハマス休戦案受け入れ。イスラエルの要求にほど遠い旨伝えられ、米大統領がネタニヤフ氏と電話協議。おまけに、IMF専務理事が円安の進行劇的という。7日入手した情報によると、これまで過熱気味のサービス・セクター中心に米国経済減速の兆候。FRBに利下げの道が開かれ歓迎すべきニュース。3日発表された4月の雇用統計で非農業就業者17万5000人増。3月31万5000人増を大幅に下回った。外食関連の業績内容と一致しており、マクドナルドやスターバックスほか食品メーカーのクラフト・ハインツ然り。ISM(サプライマネジメント協会)が3日発表した月間調査も、4月のサービス・セクター景況感指数49.4。15ヵ月ぶりマイナス圏。4月の時給が1年前より3.9%増(2月4.3%増、3月4.1%増)から減速している。このため、FRBが9月に利下げする確率67.1%に高まった。道理でインテルが国内14社と提携し半導体組み立て自動化にシフト。米国が「日本化」に対応するもので、中国や欧州、ロシアなど現体制が持たなくなる見通し。やがて、ウクライナに続き中東戦争特需も剥落。平和になると困る国が手に余る。ホロスコープによると、5月3日冥王星が逆行開始。新たな再生に向け調整期間という。
 日経平均先物によると、7日大証ミニ3万8710円(-0.44%)に対しラージ同、シカゴ8745円。現物より90円安い。ダウ先物3万915ドル(+0.05%)。同163ドル高い。VIX恐怖指数13.51(+0.15%)、WTI原油先物78.19(+0.37%)。金先物2323(-0.33%)、ビットコイン円9,855,955(+0.93%)。
 7日の日経平均599円高。大引け3万8835円。TOPIX2746(+17)。10年債0.870%(-0.030)。米10年債4.470%(-0.015)。上海総合3147(+0.22%)、香港ハンセン18,479(-0.53%)、インドNifty22,302(-0.62%)、ロシアRTS1181(-0.40%)。グロース656.31(+2.08%)。値上がり率ランンキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)など。平和になると特需剥落。世界のお金が日本に集まる見通しだ。(了凡)