証券ビュー

アンコール伊勢町

失敗から学んだこと 市場に円売りポジション積み上がる (2024.04.30)

 前週末反発。日経平均中陽線の引け。後場一段高だ。25日ダウ375ドル安(一時706ドル安)を受け、日銀の金融政策現状維持を反映したもの。26日ダウ153ドル高となり、先物が夜間取引で450円高。3万8350円をつけている。26日一時158円44銭まで下落した円安が主因。1990年5月以来34年ぶりの安値で「逆プラザ合意」。市場に円売りポジションが積み上がっているためだ。2022年9月、たまりかねた財務省が円買い介入に踏み切った経緯と似ている。2週間で4%以上円安となり投機と認定。錦の御旗がのぞく。日経によると、インフレ率を差し引き実質政策金利が日本-2%台半ばに対し、+2%程度の米欧と差が大きく、日本株は相対的に選好されやすいという。18日述べたように、ネオコンの焦りが背景にある。円高になると日本に資金が集まり過ぎてドル本位制がひっくり返る。日本が米国債を3~4割引き受け、1月から中国の減少分を上乗せ。懸命に支えているのが現状。学者やメディア、市場レベルで円安の利害得失を云々しても始まらない。26日、新たに経営難の米地銀破綻が伝えられ、米国の金融不安が尾を引いている。新年度早々、ピータータスカ氏が購買力平価で1ドル95円。150円台をとんでもない水準。好循環へチャンス広がると語った。しかし、5月以降巻き戻しが予想され、黄金分割で11月にかけて3万3000円まで言及した。ホロスコープで春分を境に1929年1月以来逆回転といわれ、同10月暗黒の木曜日を念頭に置いたもの。コロナに続きウクライナ、中東も作戦失敗とみられネオコンの時間稼ぎ。ウクライナが切羽詰まってきた。ドイツの報道によると、ロシアの産業が使い切れないほど兵器を生産している。米国支援に大喜びした欧米のメディアがウクライナの敗退が続き24時間後悲観的な見方に後退した。欧米はウクライナ西部だけでも維持したいが、東部なしに機能しない。ロシアは欧米を恐れていない。欧米は判断の誤りばかり目立つ。何も改善されていない。欧米は1930年代のヒトラー同様に平和でなく戦争を求めている。ロシアがNATOに妥協したら1930年代チェンバレン(1869~1940)の融和策と同じ。西側の自由市場に新興国が同調しない。パックス・アメリカーナが終わった。ロシアをドル決済から締め出し、多くの国が米国債を売り金を買う動きに変わった。特に中国。人々は新たな世界をヘッジしているという。しかし、金はドルが売られた分上がっただけ。ユーロはおろかルーブルや人民元でもヘッジできない。都市鉱山で「埋蔵量」が急増し、貴金属回収に弾みがつき始めた。世界の「日本化」によるもので、日本は30年デフレを乗り切り半導体投資、USスチール買収、賃上げまで漕ぎつけた。
 日経平均先物によると、直近大証ミニ3万8355円(+1.20%)に対しラージ8350円、シカゴ8345円。現物より410円高い。ダウ先物3万8453ドル(+0.43%)。同213ドル高い。VIX恐怖指数15.03(-2.21%)、WTI原油先物83.66(+0.11%)。金先物2349(+0.30%)、ビットコイン円9,979,939(-1.11%)。
 26日の日径平均306円高。大引け3万7934円。TOPIX2686(+22)。プライムの出来高18億6100万株、売買代金4兆9600億円。値上がり1189(値下がり420)。10年債0.925%(+0.035)。米10年債4.663%(-0.040)。上海総合3088(+1.17%)、香港ハンセン17,651(+2.12%)、インドNifty22,419(-0.67%)、ロシアRTS1188(+0.83%)。グロース644.61(+0.70%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。日本は失敗から学んだことになる。(了凡)