証券ビュー

アンコール伊勢町

24~25年肝腎なところ 需給が好転したのは株だけでない (2024.03.01)

 小幅続落。日経平均中陽線の引け。後場切り返した。前日米PCE(個人消費支出)発表を巡り先物の応酬。前場売られ後場買い戻し。高値圏で綱引きが続いている。日米同床異夢とみられ、3月6~7日FRB議長の議会証言まで膠着状態。ひとまず出来上がった。プライムの出来高23億6500万株、売買代金6兆0400億円。値上がり692(値下がり927)。大商いだ。前週、外資が8週ぶり786億円売り越し。国内勢も916億円売り越し2週連続。にも拘らず、主力大型株が高値圏で確り。直近TOPIXの月間上昇率5.2%に対し上昇銘柄58%に過ぎない。この間、ビットコインが6万ドルを突破。ETF経由といわれホットマネーの非常口。中長期混乱を示唆している。ブルームバーグによると、世界的な金利上昇の恐れが背景。バーナンキ氏(70)の指摘していた過剰貯蓄に枯渇懸念が生じ、長期にわたる金融緩和の流れが反転。米政府をはじめ借り手が返済を迫られるわけだ。米下院が東部時間29日新たなつなぎ予算を可決。3月2日から政府機関の一部閉鎖を回避できるという。借り換えの連続で目に余る。幕末の小判改鋳と同じで元禄バブルのなれの果て。明治どころか世界維新のドミノに近い。同日、ウォール街が米労働統計局の流したCPI上昇(1月)のメールで混乱したのも同根。コア指数が8ヵ月ぶりに大幅に上昇。利下げ期待に冷や水といった主旨。何も彼もソフトランディングに取り込まれた。ウクライナ情勢然り。難民がポーランド国境に押し寄せ封鎖されたという。ロシアがすべての戦線で占領地を拡大しウクライナ難民急増。西側に矢のような支援要請がきている。再びEU債発行が俎上にのぼった。EUはウクライナ戦争が長引くことを願っている模様。つまり、米国やウクライナ、ロシアさえ当事者の裏目が出そうで目を離せない。米利下げが物価2%を目安に「later this year」(年半ば以降)と伝えられる所以。どの国も現政権の公式見解で乗り切ろうとしている。今さらアップルが生成AIに投資してもEV開発中止と引き合わない。ミクロで成功しようとマクロで米利上げにつかまる仕組み。日本の場合、1月の鉱工業生産指数97.6。前月比7.5%落ち込んだ。■■■■(****)の工場停止が響いたものの、■■■■■■(****)の改善努力が上回りグループ連結増益の見通し。30年デフレをしのぎ需給が好転したのは株だけでない。産業界すべて「ハイブリッド」で乗り切り、アナログとデジタル2刀流のたまもの。23年度、価格改定と円安を追い風に連結最高益を計上する企業が多い。
 日経平均先物によると、直近大証ミニ3万9070円(-0.48%)に対しラージ同。シカゴ9060円。現物より106円安い。ダウ先物3万8871ドル(-0.31%)。同75ドル安い。VIX恐怖指数14.11(+1.95%)、WTI原油先物78.71(-0.22%)。金先物2038(-0.22%)、ビットコイン円9,391,434(-0.29%)。
 2月29日の日経平均41円安。大引け3万9166円。TOPIX2675(+1)。10年債0.710%(+0.015)。米10年債4.304%(+0.037)。上海総合3015(+1.94%)、香港ハンセン16,511(-0.15%)、インドNifty21,982(+0.14%)、ロシアRTS1121(+0.63%)。グロース772.39(-0.94%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)など。24~25年肝腎なところだ。(了凡)