春節明け信号が変わる 四方八方ソフトランディング頼み (2024.02.16)
反発。日経平均小陽線の引け。切り返した。14日ダウ151ドル高を好感したもので、日本もハイテク大型株がリード。中国の春節明け(19日)に着地を持ち越した。株のほか為替、金利など一体となり赤信号。皆で渡れば怖くない。買い戻しが大半だけに持ち高調整も活発で、来週一巡すると反動安。1割や2割押したところで動じない。昨年10~12月GDP年率0.4%減(2四半期連続マイナス)というが、名目GDP5.7%増(32年ぶり高い伸び)。1991年プラス6.5%以来のペース。1977年から46年ぶり日中逆転した。中国のプラス4.6%を上回るもので、ベクトルがデフレからインフレに転換した。昨年ドル建て名目GDPがドイツに抜かれ、半世紀ぶり4位後退と騒がれたものの30年デフレの出口。1~3月マイナス成長が尾を引いたところで、主要企業の改革や賃上げ、円安など収益改善が見込まれ尻上がり。ロングで強気だ。ドットコムバブルがピークに近い時、ナスダックの立ち上げたQQQ(非金融100社に投資するETF)が間もなく弾け、2000年の早い時期から02年大詰めにかけて株価80%下落。1999~2000年高値をつかんだ向きが10年余り苦しんだという。場味が当時と似ているわけだ。前週1日の取引で約50%急騰した英国のアームや初めて5万ドルをつけたビットコインなど高リスク金融商品も連れ高。ハイテク大型株が市場全体を持ち上げているが、この先急落した場合、広範な影響が出るため関係者が懸念しているのも事実。生成AIをはじめ生まれたばかりの技術に実績が伴わず持て余している。デジタルだけでアナログ不在。■■■■■■(****)がハイブリッドに傾注し、エンジンと電気で駆動するモーターのメリットを活かし、低燃費と高出力を両立したのと対極。日本の製造業が国内シフトを決め、アナログとデジタルのベストミックスを狙っているのと目的が違う。コロナに伴う過剰緩和が運用難をもたらし、世界70ヵ国選挙の年に四方八方ソフトランディング頼み。もはや、安心・安全・安定を加味すると日本。それも、ロングしかない。15日入手した情報によると、カマラ・ハリス副大統領(59)がバイデン氏の懐刀。ニッキー・ヘイリー氏(元国連大使=51)もトランプ氏の後釜に浮上。ウクライナ・イスラエル戦争の帰趨謎に包まれたまま。直近、すべての戦線でのロシア軍圧倒。ウクライナは交渉なしに安全保障が困難になった。
日経平均先物によると、15日大証ミニ3万8245円(+0.28%)に対しラージ8240円、シカゴ8235円。現物より82円高い。ダウ先物3万8542ドル(+0.12%)。同118ドル高い。VIX恐怖指数14.35(-0.21%)、WTI原油先物76.05(-0.77%)。金先物2008(+0.22%)、ビットコイン円7,855,922(+0.74%)。
15日の日経平均454円高。大引け3万8157円。TOPIX2591(+7)。プライムの出来高20億1000万株、売買代金5兆4900億円。値上がり505(値下がり1106)。10年債0.725%(-0.030)。米10年債4.228%(-0.034)。上海総合休場、香港ハンセン15,944(+0.41%)、インドNifty21,910(+0.32%)、ロシアRTS1117(-0.49%)。グロース725.70(+0.37%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)など。春節明け信号が変わりそうだ。(了凡)