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アンコール伊勢町

来年の走り胸突き八丁 掘り下げると都合の悪い材料も (2023.12.29)

 5日ぶり反落。日経平均小陽線の引け。胸突き八丁だ。27日米主要3指数続伸を受けたもので、実質新年相場入り。引け後、先物が安い。27日、日銀が易々金利を上げず。タイミングが近い。慌てずと思わせぶり。同日米10年債が一時3.78%をつけ、来年前半米利下げを蒸し返したところ織り込み済み。祝儀相場が持ち高調整に戻った。ブルームバーグによると、市場はこれほどうまく運んだ理由を解明していない。FRB議長が3月の米銀破綻をきっかけに数百万人の米国民が雇用を失いかねない懸念を表明。まだ何も起きていないためだ。大部分のエコノミストがインフレ、失業率も正しい方向にあり、来年リセッションを回避できるという。米財務長官も、多くのエコノミストが高い失業率やリセッションなしにインフレが正常に戻らないと述べていた。マネーストック、M₂(通貨供給量)の高い伸びが若干マイナスに転じ、財政がピークアウトして後退した。FRBは金利をゼロに近い水準から5%まで急速に引き上げ、あらゆる引き締めのシグナルを送った。それでもリセッションが起きていない。マクロ経済がいかに政治化しているか認識することが何より重要という。エコノミストの大半、米経済が今年リセッションを回避する予想が正しいというものの、深く掘り下げると都合の悪い材料があるようだ。例えば28日明らかになったロシアの凍結資産3000億ドル(約42兆円)接収。米政府がG7 の作業グループに提案し、来年2月24日まで合意を急いでいる。一方、ロシアは資産押収なら欧米と外交を断絶する見通し。欧米の敗北を意味するもので、2年絶対絶命のピンチを乗り切るとロシアの勝ちだ。欧米が株の暴落に見舞われると処置なし。日本もただで済まない。28日入手した情報によると、ハマスでなくイスラエル政権がテロリスト。ゼレンスキー氏は戦争末期のヒトラー。欧米もウクライナの友人ではない。欧州はウクライナを嫌っており継続できる。ネタニヤフ氏はイスラエル国内で犯罪者として追及される。逃げるため戦争をエスカレートしている。開戦から2ヵ月半、ハマスを潰さず。人質も解放できずガザ地区制圧に手を焼いている。サウジの世論調査で国民の90%反イスラエル。強力なイスラエル・米国連合軍の攻撃が成功していない。昨年夏からイスラエルの新聞でハマスの攻撃が執拗に伝えられ、ネタニヤフ氏も知っていた。年内なければ1~3月巻き戻し。1月11日と21日が変化と述べた。
 日経平均先物によると、28日大証ミニ3万3345円(-0.40%)に対しラージ3350円、シカゴ3335円。現物より205円安い。ダウ先物3万7939ドル(-0.18%)。同282ドル高い。VIX恐怖指数12.44(+0.08%)、WTI原油先物73.23(-1.19%)。金先物2083(-0.46%)、ビットコイン円6,082,851(-1.13%)。
 28日の日経平均141円安。大引け3万3539円。TOPIX2362(-3)。プライムの出来高10億9400万株、売買代金2兆6900億円。値上がり1009(値下がり592)。10年債0.585%(-0.010)。米10年債3.818%(+0.024)。上海総合2954(+1.38%)、香港ハンセン17,043(+2.52%)、インドNifty21,778(+0.57%)、ロシアRTS1083(+1.41%)。グロース707.50(+2.30%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)など。来年の走りと考えられ胸突き八丁だ。(了凡)