忍耐を求められる場面 市場とメディアのソフトランディング (2023.12.15)
4日ぶり反落。日経平均中陰線の引け。後場一段安だ。13日ダウ最高値更新を受けたもので、1ドル140円台の円高がブレーキ。同日FOMCの米利上げ停止と利下げ転換により中長期円高を嫌気。安倍派4閣僚の辞表提出も足を引っ張った。33業種中30下落。プライムの出来高18億9600万株、売買代金4兆4600億円。値上がり404(値下がり1221)。引け後、先物が安い。13日ダウが最高値をつける一方、金先物も2048(+51)と事実上両建ての相場。買い戻しが大半とみられ、12月早々サンタラリー直後のヘッジと瓜二つ。今回のFOMCを金利先物から試算すると、2024年3月利下げ開始と通年6回利下げを織り込み過剰反応の恐れ。ダウと金先物をまたぎ両建てヘッジとあって市場とメディアによる拝み倒し。ソフトランディングに二股かけた連中が気に食わない。来週明け共倒れ。買い戻し一巡から投げも考えられる。14日ロイターによると、FRBの利下げ打ち止めに確信が高まった。今後半年インフレ鈍化が続き、雇用市場が安定を保つか焦点といった論調。呑気なものだ。同日入手した情報によると、ウクライナの戦況ロシア優勢。中東の紅海で米戦艦が攻撃されたが、バイデン大統領知らされず。イスラエルに味方する米政権が偽善者になったという。欧米がウクライナ戦争で「ロシア弱体化」に成功すると次に「中国弱体化」となりインド、ブラジルも狙われる。アングロサクソンは弱肉強食。世界の一極支配に固執している。一方、ロシアや中国、インドは欧米の帝国主義、植民地主義、傲慢さを過去十分経験しており一歩も引かない。最終的に核戦争説も根強い。日本は欧米に加わりロシアと中国弱体化に協力している。この選択が正しいかどうか。米国の現状が世界の未来図という。建国(1776)から239年戦争なし17年。民主主義のほか法の支配、人権も財産を持つ白人が対象。日本は幕末や明治の先祖たちが欧米と戦ったように、これから世代を超えて似たような場面を迎える。第2次大戦で欧米と戦ったのは日本だけだ。今、ユーラシアに中国やインド、ロシアなる大国が生まれ欧米と戦っている。日本はこれらの国と連携するのが筋という。一理ある。それにしても、サンタラリーに続き13日2度目のダウ高値更新と金先物が連動。むしろ、AIによるヘッジ取引が裏目に出そうで来週明け気がもめる。ウクライナ戦線でロシアが優勢だけに、伸び切ったダウと金先物が先行指標。市場とメディアのソフトランディングに見える。
日経平均先物によると、14日大証ミニ3万2460円(-0.20%)に対しラージ同、シカゴ2455円。現物より231円安い。ダウ先物3万7566ドル(+0.22%)。同482ドル高い。VIX恐怖指数12.06(-1.07%)、WTI原油先物70.62(+1.66%)。金先物2049(+2.60%)、ビットコイン円6,137,172(-0.05%)。
14日の日経平均240円安。大引け3万2686円。TOPIX2321(-33)。10年債0.655%(-0.030)。米10年債3.948%(-0.077)。上海総合2958(-0.33%)、香港ハンセン16,402(+1.07%)、インドNifty21,182(+1.23%)、ロシアRTS1065(+0.29%)。グロース662.01(-0.45%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。忍耐を求められる場面という。(了凡)