来年にかかってきた 無事乗り切るとリターンも大きい (2023.12.07)
4日ぶり反発。日経平均大陽線の引け。全面高だ。5日ダウ79ドル安に拘らず米10年債0.1%低下。3ヵ月ぶり4.1%台半ばとなり日本に波及。同日発表された10月のJOLTS(雇用動態調査)で求人件数が予想を大幅に下回り、2021年3月以来の低水準とあってヘッジファンドの買い戻しを促した。売られ過ぎと買われ過ぎで持ち高調整。来年インフレ懸念が後退し利下げ期待の高まりから、5日ドイツのDAX(株価指数)が4ヵ月ぶり最高値を更新した。AIとアルゴ取引でヘッジしているだけにタイムラグ頻り。ロイターによると、先物がFRBの利下げを過度に織り込み、来年より大きなボラティリティ(価格変動)に見舞われる。このため、海外でキャピタルよりインカムゲイン(利回り)が主流になる見通し。新興国でインドとメキシコ、先進国では日本が注目されている模様だ。5日に転換点の窓埋めを完了し戻りを試す場面。8日米雇用統計(11月)とSQ、12日米CPI(同)、12~13日FOMCなど一難去ってまた一難と述べた。来年予想される欧米の利下げにヘッジコストが急上昇。金利のボラティリティが高止まりし為替で保険つなぎ。トレーダーが来年中銀の利下げ予想を繰り上げドル円で7月以来の水準という。一方、7~9月期MSCI中国指数構成銘柄の30%が業績下振れ。来年1~3月期まで改善の余地なく中国株の売り加速。日本が受け皿になっている。6日、日銀副総裁がデフレの出口に言及。賃金と物価の現状を十分見極め、好循環のタイミングを探っているという。金利上昇メリットをひき出す狙いもある。トータルで見ると、市場は統計データ公表に対し織り込み過ぎ。予想の上昇を受けて反動リスクも大きい。11月記録的な上昇を演じサンタラリーの谷間。ダウと金先物を水先案内に原油先物安の注意報然り。持ち越した巻き戻し次第であく抜けと述べた。6日、プライムの出来高14億3200万株、売買代金3兆5200億円。値上がり1540(値下がり95)。派手に戻した割に物足りない。コロナ禍、ウクライナ戦争、「第5次中東戦争」を通じて懸案長期化。解決の糸口をつかめないためだ。5日、ゼレンスキー大統領が米議会向け演説を中止。同大統領府長官も、米国の支援が遅延するとロシアに敗北する旨明らかにした。3日、米世論調査でバイデン大統領の支持率40%。11月39%から小幅上昇したまま低迷している。来年、世界76ヵ国で選挙があり消耗戦に拍車。無事乗り切るとリターンも大きい。
日経平均先物によると、6日大証ミニ3万3420円(-0.09%)に対しラージ同、シカゴ3415円。現物より31円安い。ダウ先物3万6221ドル(+0.09%)。同96ドル高い。VIX恐怖指数12.83(-0.16%)、WTI原油先物71.70(-0.86%)。金先物2039(+0.16%)、ビットコイン円6,466,682(-0.36%)。
6日の日経平均670円高。大引け3万3445円。TOPIX2387(+44)。10年債0.645%(-0.020)。米10年債4.206%(+0.020)。上海総合2968(-0.11%)、香港ハンセン16,463(+0.83%)、インドNifty20,937(+0.40%)、ロシアRTS1055(-1.02%)。グロース698.49(+0.68%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)など。来年にかかってきた。(了凡)