こけら落としを見たい 南北シリコンバレーと英国TPP加盟 (2023.11.22)
小幅続落。日経平均小陰線の引け。持ち高調整とみられる。祭日を控え円が10月3日の高値147円43銭を超え転換点そのもの。前日ダウ203ドル高がマイクロソフト(寄与度49.93%)とボーイング(同63.62%)によりもたらされ、四半期発表前エヌビディアが急伸したのも織り込み済み。自動車をはじめ輸出関連が売られ、もっぱら半導体関連が買われた。プライムの出来高13億8900万株、売買代金3兆5700億円。値上がり987(値下がり622)。20日33年ぶりバブル崩壊後の戻り高値3万3763円を抜き3万3000円台固め。最高値3万8915円更新を視野にカウントダウンが始まった。ブルームバーグによると、TSMCが熊本県に3つ目の半導体工場をつくり、量産段階として3ナノメートル(ナノ10億分の1)射程圏。自動車からAI向けに幅広い調達が見込まれる。第4工場も模索しており、熊本にこだわらず九州一円が対象。日本企業が営々積み上げてきた半導体製造装置や部材、原料分野で重要な役割が半導体製造大手に代えがたい魅力という。国内でTSMCほか多額の補助金を出している日本政府にとって大きな収穫。様々な世代の半導体が揃いサプライチェーンを後押し。九州の域内生産が現在50兆円から35年75兆円の見通し。日本経済を再び上昇気流に乗せるきっかけになりそうだ。同様の事業拡大が北海道千歳で始まり東北と連動。ラピダスに寄せる期待も大きい。2027年稼働予定で追いつき追い越せ。中長期南北でシリコンバレーがフル稼働。東京がNYに次ぐ金融センター生まれ変わる旨述べた。nippon.comによると、中国と一線を画し英国加盟で12ヵ国になったTPP(環太平洋経済連携協定)も日英同盟(1902)よりずっとマシ。米国が抜けたあと、ブレグジットでEUを離脱した英国にとってインド・太平洋の生命線。自由に公正、貿易と投資を通じて復活のチャンス。関税を100%近く撤廃し国有企業向け補助金制限、知的財産保護、データ流通など厳格なルールを受け入れた現在、英連邦55ヵ国。香港やインドも含まれ日本にも馴染みがある。来年の米大統領選に備える上でも有効。英国と100年越しのつき合いが新たな段階を迎える。王室の交流も親密で、日経平均最高値更新がこけら落とし。21日小幅続落でもいいポジションにつけた。中国とロシアがいまだ日清・日露戦争で日本に負けたことを根にもち、恨みを晴らそうと機をうかがっている。
日経平均先物によると、21日大証ミニ3万3265円(-025%)に対しラージ3260円、シカゴ3255円。現物より99円安い。ダウ先物3万5165ドル(-0.17%)。同14ドル高い。VIX恐怖指数13.44(+0.32%)、WTI原油先物77.63(-0.26%)。金先物1989(+0.47%)、ビットコイン円5,512,821(-0.93%)。
21日の日経平均33円安。大引け3万3354円。TOPIX2367(-4)。10年債0.695%(-0.045)。米10年債4.417%(+0.004)。上海総合3067(-0.01%)、香港ハンセン17,733(-0.25%)、インドNifty19,783(+0.45%)、ロシアRTS1148(+0.50%)。グロース723.26(+1.79%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。こけら落としを見たいものだ。