23年一つ目27年二つ目 第3次大戦を仮説に日本の復活も (2023.10.23)
前週末続落。日経平均小陽線の引け。後場下げ渋った。20日米主要3指数3日連続安に馴染まず、日銀の緩和継続、中東の人道措置、4~9月期決算発表など受け身の構え。案の定、引け後先物が安い。夜間取引で220円安の3万1000円をつけている。上海総合2983(-0.74%)、香港ハンセン17,172(-0.72%)のほか、VIX恐怖指数21.71(+1.45%)、WTI原油先物88.29(-0.09%)。金先物1993(+0.64%)など波紋頻り。19日米10年債が16年ぶり5%台に乗せ20日4.9%台。国内も10年ぶり0.845%(日銀の上限1%)の水準できわどい。米国で原油と金、長期金利が揃って上昇し、50年前(1973年10月)第4次中東戦争以来。トラウマが免疫となり持ち堪えている。米利上げ1年半の末、着地を目指す場面でまたぞろ中東につかまった。50年前のように原油や金が暴騰しないため共倒れリスク。米国の財政赤字に歯止めがかからず、ウクライナに続きイスラエル支援。イスラエル140億ドル(約2兆円)を含め1000億ドル規模という。ハマスにロシア、中国の脅威に対抗するもので、いくら雇用が好転しても金利低下につながらない。何より、中国が金融危機に直面した。GDPの3割占める住宅市場が長期低迷。第3四半期4.9%成長どころか、輸出入の低迷で大幅な下方修正。モルガンスタンレーによると、2030年まで3%レベルに低下。IMFの試算で政府全体の債務が2027年149%になり、イタリアの141%を上回る見通し。今後3年で平均成長率1%。さらに住宅価格が低下し銀行の自己資本比率2025年7.1%(去年11%)との見方もある。IEA(国際エネルギー機関)によると、EVや電気分解を利用した水素製造の増加で送電網の敷設が必要になり、2030年までに年6000億ドルの投資が見込まれる。送電線や変圧器など銅、鉄、アルミ生産に伴うもので、中国の石炭が発電量の6割占める。つまり、グリーンな送電網も実現しない。これらが10月31日~11月1日のFOMCに続き、11月17日米国の「つなぎ予算」執行期限を巡り2番底。ないし2段下げとなってポジション調整。ふるいにかけられる。冒頭述べた日経平均が急場しのぎでどの程度吸収するか見ものだ。金融危機は外資でなく国内の投資家が逃げ出すことで起きるという。2007~09年のみならず何年も続く。1970年スペイン、80年代米国貯蓄貸付組合破綻、90年代スウェーデンと日本など。エノクによる2029~32年の第3次大戦を仮説に日本の復活も考えられる。
日経平均先物によると、直近大証ミニ3万1000円(-0.72%)に対しラージ同、シカゴ1005円。現物より254円安い。ダウ先物3万3225ドル(-0.96%)。同98ドル高い。ビットコイン円4,464,642(+0.51%)。目を離せなくなってきた。
20日の日経平均171円安。大引け3万1259円。TOPIX2255(-8)。プライムの出来高12億5700万株、売買代金3兆2800億円。値上がり659(値下がり944)。10年債0.835%(-0.005)。米10年債4.925%(-0.064)。インドNifty19,542(-0.42%)、ロシアRTS1081(+2.34%)。マザーズ657.30(-0.34%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)など。日本の国運をみると、2023年一つ目の山。27年二つ目の山がある。(了凡)