ウォール街も戦場になる 兜町でも時代錯誤を見直す動きに (2023.10.18)
3日ぶり反発。日経平均小陰線の引け。買い戻し一巡後伸び悩んだ。16日米主要3指数上昇を受けたもので、米利上げ観測後退、同決算発表、中東情勢など交錯。米国務長官に続き18日米大統領、独首相もイスラエル訪問を表明し小康状態。19日以降流動的だ。16日、イスラエル通貨シュケルが一時対ドル8年ぶり安値。同日、国連安保理がロシアの停戦決議案を否決。17~18日、中国の碧桂園が1540万ドル(約23億円)利払いを控えデフォルト目前など戻り待ちの売りが出た。引け後小動き。売られ過ぎの反動で持ち堪えている。JBプレスによると、過去500年主要な帝国と通貨を分析したダリオ氏(74)。イスラエルとハマスの戦争がどこまで広がるか。私たちは間もなく明らかになる重大な岐路に立たされた。この戦争はイスラエルとガザにとどまらない。過去2年、大国を巻き込み収束しない世界大戦に移行する危険性が35%から50%前後になった。16日紹介したモルガンCEOと同様に、米国がウクライナとイスラエル2面作戦を強いられるのが泣きどころ。平時で過去最大の財政赤字を抱える米政府債務の水準が極めて高いため、インフレが高止まり金利もさらに上昇するリスクがあると図星。2面作戦によりエネルギー、食糧、世界貿易、地政学的な面でも広範囲に影響が出るという。米国のアフガン撤退がロシアのウクライナ侵攻、ハマスのイスラエル攻撃の呼び水になった。ハマスにイランの陰がちらつく。イランから武器の提供を受けるロシアのプーチン氏。ウクライナ経済は外部の支援なしに成り立たない。止めると1週間ですべて終わる。弾薬が尽きたら1週間しか生きられない。イスラエルも同様に米国の支援が後退し内部の結束が乱れ始めた。第3次大戦に向かうのか。米中協力して安定化を図るか。世界は運命の分かれ道に立たされた。米国の経済と軍事力に陰りが見え地政学のパラダイムが完全にシフトした。プーチン氏はイスラエル・ハマス戦争が拡大し、米国の支援が分散するのを望んでいる。至極もっともな分析だ。中国やロシアにも共通項がうかがえ、第1次・第2次大戦に続き大国支配の限界を迎えた。来年主要国の選挙を通じて「世界維新」が始まる。7~9月巻き戻し10~12月あく抜けが走り。兜町でも時代錯誤を見直す動きが出るはずだ。10月31日~11月1日のFOMCに続き11月17日米国の「つなぎ予算」執行期限待ったなし。国際金融資本がユダヤ系だけにウォール街も戦場になる。
日経平均先物によると、17日大証ミニ3万1930円(-0.33%)に対しラージ同、シカゴ1945円。現物より95円安い。ダウ先物3万4064ドル(-0.21%)。同79ドル高い。VIX恐怖指数17.67(+2.67%)、WTI原油先物85.59(+0.39%)。金先物1935(-0.08%)、ビットコイン円4,256,078(-0.12%)。
17日の日経平均381円高。大引け3万2040円。TOPIX2292(+18)。プライムの出来高11億9100万株、売買代金3兆1200億円。値上がり1362(値下がり411)。10年債0.780%(+0.030)。米10年債4.764%(+0.051)。上海総合3083(+0.32%)、香港ハンセン17,773(+0.75%)、インドNifty19,811(+0.40%)、ロシアRTS1051(+0.43%)。マザーズ666.61(+0.96%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など。兜町でも時代錯誤を見直す動きになる。(了凡)