意気に感じる首相官邸 日本に限り興味深い春分秋分図 (2023.10.10)
先週末反落。日経平均十字足の引け。模様眺めだ。6日ダウ288ドル高(5日9ドル安)が物語るもので乱高下。米雇用統計発表を受け急上昇した米10年債が4.7%台に下がり買い戻し。午後438ドル高(午前273ドル安)まであった。このため、週明け持ち直す見込み。引け後、夜間取引で310円高の3万1,330円をつけている。11日FOMC議事要旨(9月)と12日米CPI(同)次第で波乱含み。4日同10年債4.87%の攻防が焦点という。三空叩き込みの鍵を握るもので売りのピーク。コロナ発生が伝えられた20年2~3月「四空」が底になった。3日、米財務長官は「利回りが気になる」と述べ市場に緊張をもたらしている。米政府が「つなぎ予算」を巡って財政危機に追い込まれ、万一11月17日執行期限をまたぐと再び政府機関一部閉鎖。ムーディーズも米国債格下げを検討中だ。4日の下げが1割押しなら11月2割と述べた。3月米地銀3行破綻当時2万7,000円台に相当し、7~9月「三尊天井」をつけたガス抜き。新冷戦が踊り場を迎え、過去40年先行した米中に対し30年調整した日本に分がある。6日ブルームバーグによると、同日首相官邸で開かれた国内外約30社の機関投資家等意見交換会で、ブラックロック(世界最大手の米資産運用会社)CEOが、資産運用立国を掲げる日本が「驚異的な経済変貌の途上にある」旨を表明。日本経済が急成長を遂げた「1980代の再現が起きようとしている。この奇跡は長く続く。歴史は繰り返す」と語った。年金・保険など海外の機関投資家や資産運用会社に国内金融機関の代表を官邸に招き、国際金融センターを目指す日本の決意を述べたもの。政府が2,000兆超にのぼる個人金融資産を投資に呼び込み、NISA(少額投資非課税制度)を通じて企業の持続的成長や金融資産所得の増加につなげ成長の分配を目指す。同日EQT(北欧最大のファンド)も今後日本で約4,500億円規模のPE(未公開株)投資を明らかにした。日本を「アジアで最優先の市場」と持ち上げる一方、足元が落ち着くまで新規投資に慎重な構え。双方くすぐったいものの、意気に感じる。来年世界で主要な選挙を控え10~12月肝腎なところだ。事実、9月の米雇用統計から後向きといわれ10月以降悪化。金利上昇にスト拡大、学生ローン返済再開、ガソリン高騰などネガティブな見通し。国内も40年債金利が10年ぶり2%に上昇し30年債の入札不調。11月予断を許さない。5日、モルガンが年内の米株式現状から20%下落説を流した。ホロスコープで春分秋分図によると、日本に限り影響が小さいという。
日経平均先物によると、直近大証ミニ3万1,335円(+1.02%)に対し、ラージ1,330円、シカゴ1,335円。現物より335円高い。ダウ先物3万3,625ドル(+0.96%)。同217ドル高い。VIX恐怖指数17.45(-5.62%)、WTI原油先物82.81(+0.61%)。金先物1847
(+0.61%)、ビットコイン円4,182,085(+0.25%)。
6日の日経平均80円安。大引け3万0,994円。TOPIX2264(+1)プライムの出来高14億3,700万株、売買代金3兆2,000億円。値上がり1,284(値下がり507)。10年債0.800%変わらず。米10年債4.786%(+0.069)。香港ハンセン17,485(+1.58%)、インドNifty19,653(+0.55%)、ロシアRTS987(-0.46%)。マザーズ701.27(+0.12%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)など。日本に限る春分秋分図が興味深い。(了凡)