証券ビュー

アンコール伊勢町

往って来いでも前向き シリコンバレーに追いつき追い越す (2023.09.22)

 続落。日経平均中陰線の引け。往って来いだ。20日米主要3指数続落を受けたもので、FRBの金利据え置きに追加利上げが見込まれ、実質金利上昇を織り込む場面。直近10年債0.745%(+0.025)、米10年債4.428%(+0.016)揃って上昇。株の天敵だけにやむを得ない。引け後も先物が売られ、上海総合3084(-0.77%)、香港ハンセン17,655(-1.29%)など軒並み安。7~9月市場の裏で積み上がった取引が巻き戻され月内大詰め。10~12月あく抜けと述べた。22日の日銀政策決定会合が注目される。中国の場合、6月と8月利上げしたにも拘らず短期金利が上昇し説明のつかない事態。外資流出や国内の資金繰り悪化が伝えられ、米国の引き締め長期化が輪をかけている。日本は10年来緩和路線。ゼロ金利を踏襲するもので銀行が金利なら証券も手数料を取り上げられ七転八倒。漸く需給が均衡し金融正常化に道筋をつけた。22日も従来の延長上とみられる。しかし、21日入手した情報によると、いずれ日銀が引き締めに動く可能性がある。食品を除くコアインフレが目標の2%を1年超上回っており、10年債のイールドが最近2014年以来の水準に上昇。円が過去2年対ドルで下落していることから中国と一線を画した動き。FRBは金利を高い水準により長く維持する可能性があるという。一方、長期持続に懐疑的。高すぎる水準に長過ぎる期間維持すると深刻な景気後退に陥るリスクもある。金利と並びもう一つ。米国の生産性。労働市場が歴史的な逼迫状態にあり、UAW(全米自動車労組)のストにしてもEV・バッテリー、発電設備、民間航空機や半導体など最先端製品現場で発生。フォードやGE、インテル、ボーイングなどかって製造業をリードした企業の株価が最高値を大きく下回っているのが現状。これを米政府が関税や補助金を投入してテコ入れ。米国で2009年以降、製造業生産高1時間当たり年間伸び率0.2%にとどまっている。米国で製造される最先端の半導体が一つもない。デザインを支配しているものの生産をアジアに奪われた。インテルは設計・製造していても能力がTSMC(台湾積体電路製造)を大幅に下回る。このため、TSMCアリゾナ工場に数千人の労働者が台湾から送り込まれる見通し。その点、日本は24~27年にかけて熊本のTSMCと千歳のラピダスが相次ぎ稼働する見込みだ。IBMやサムスン参加も伝えられ米国のシリコンバレーに追いつき追い越す構え。1980年代、日本のオハコだった半導体。来年から10年モノが違う。■■■■(****)と■■■■■■■■(****)がど真ん中。FOMC年内2回。10月31日~11月1日と12月12~13日。あく抜けの方向で前向きだ。
 日経平均先物によると、21日大証ミニ3万2140円(-0.83%)に対しラージ同、シカゴ2150円。現物より431円安い。ダウ先物3万4510ドル(-0.63%)。同69ドル高い。VIX恐怖指数16.39(+8.26%)、WTI原油先物89.84(+0.20%)。金先物1935(-1.61%)、ビットコイン円3,951,000(-1.84%)。
 21日の日経平均452円安。大引け3万2571円。TOPIX2383(-22)。プライムの出来高15億6700万株、売買代金3兆7300億円。値上がり536(値下がり1229)。インドNifty19,742(-0.80%)、ロシアRTS992(-0.99%)。マザーズ712.52(-2.67%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。24年、天から知恵を授かる年。忍耐を求められ、自分が恵まれていることに気づくという。(了凡)