天から知恵を授かる年 「日本化」により何も得られない (2023.09.21)
続落。日経平均中陰線の引け。仕切り直しだ。19日米主要3指数続落を受けたもので、米10年債16年ぶり4.37%が主因。前日原油高でFRBの引き締め長期化を嫌気しただけに持ち高調整の売りが目立つ。後場一段安になった。日本時間21日未明FOMCの結果待ち。22日の日銀政策決定会合で政策修正観測も伝えられ気迷い。9月末にかけて金利上昇、ドル高が見込まれる旨再三触れた。22日を期限にUAW(全米自動車労組)がスト拡大を予告しており波乱含み。夜間取引も模様眺めが続いている。日本の場合、貿易赤字2ヵ月連続ながら8月9304億円(赤字66%減)に改善。個人金融資産が6月末2115兆円(前年同月比4.6%増)と過去最高を更新。基準地価回復が地方に広がり金融正常化に道筋もうかがえる。ロイターによると、19日中国の不動産大手が米破産法を申請。恒大、碧桂園に続き融創中国も時間稼ぎ。返済期限延長が認められても打つ手なし。8月の住宅価格が過去の10ヵ月最大の落ち込みという。フォーブスによると、中国の不調が続く中、日本の成長も鈍化し欧州足踏み。米国はリセッションを避けられても、FRBの1年5ヵ月にわたる金融引き締めに苦しんでいる。ブルームバーグも、予想を上回るカナダのCPIで国債利回り急上昇。インフレとの闘い困難という。要するに、米中や欧州、日本も頼りにならない。そこで、インドはどうか。中国に代わり世界経済をリードできるか否か。探ってみた。モディノミクスによると、製造業の割合を高めるのがお題目。にも拘らず構造が変わっていない。産業別GDP比率で製造業より農林漁業の方が上。灌漑施設が圧倒的に足りず天気の行方がGDPを左右する。ウクライナ戦争で欧米や中ロにもつかず中間派の立場にあるが、商品市況の上昇と原油高による貿易収支の悪化を嫌がっている。昨年ロシアから原油輸入拡大。インド軍の兵器が大半ロシア製で関係が深かった経緯と持ちつ持たれつ。もう一つがエネルギー。メイク・イン・インディアの柱にEVを掲げている。しかし、電気が絶対的に足りない現状でEVがどこまで普及するか。経済事情も厳しい。22年、日印国交樹立70周年。国益と国際的地位向上を目指し、世界と調和を図るインド外交がユニークと述べた。第2次モディ政権で外相の妻が日本人。共通点は輪廻転生にある。来年どの国も経済が伸び切った状態で選挙を迎え、結果「日本化」により何も得られないのが落ち。日本はバブル崩壊から30年デフレに見舞われ需給好転。金利正常化目前につけた。来年、凄い10年が始まる。天から知恵を授かる年という。
日経平均先物によると、20日大証ミニ3万2970円(+0.26%)に対しラージ同、シカゴ2955円(-0.30%)。現物より69円安い。ダウ先物3万4913ドル(+0.28%)。同395ドル高い。VIX恐怖指数14.11変わらず。WTI原油先物89.69(-0.87%)。金先物1953変わらず、ビットコイン円4,013,500(-0.16%)。
20日の日経平均218円安。大引け3万3023円。TOPIX2406(-24)。プライムの出来高16億7400万株、売買代金4兆0400億円。値上がり225(値下がり1581)。10年債0.720%(+0.005)。米10年債4.348%(-0.014)。上海総合3108(-0.52%)、香港ハンセン17,885(-0.62%)、インドNifty19,901(-1.15%)、ロシアRTS1005(+0.17%)。マザーズ732.04(-0.69%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)など。天から知恵を授かる年がやってくる。(了凡)