証券ビュー

アンコール伊勢町

カメでないと務まらない 欧米がウサギなら気になる中国 (2023.09.14)

 反落。日経平均小陰線の引け。「雲」にとどまった。12日米主要3指数反落によるもので13日米CPI発表待ち。19~20日FOMC、21~22日の日銀政策決定会合を巡り持ち高調整。引け後、先物が安い。前日述べたように、米国のインフレと金利が横ばいで長時間高い水準に置かれリスクが問題。来年1月米大統領選入りを控えブルベア譲れない。一例がアップル。中国の政府系機関で使用禁止が伝えられる中、12日「iPhone15」シリーズを発表。最上位機種で100ドル上がった価格設定に市場の反応前日比1.7%安。米コンサル大手が11日発表した年末商戦の伸び実質1%と遜色ない。リーマン以来最低という。金持ちはともかく庶民にはこたえるわけだ。ロイターによると、ECBのインフレ予測24年3%超。14日0.25%利上げの確率70%といわれる。日銀の場合、デフレからインフレシフトの段階。中長期引き締めの初動とみられ、10月以降円高を視野に巻き戻し。欧米がウサギならカメに近い。気になるのが中国。8月に底が抜け体制転覆間際の日本叩き。統計が出鱈目でカルテ、処方箋なし。手がつけられない。ブルームバーグによると、中国主要都市で政府支援策発表から2週間足らずで中古住宅販売失速。首都北京で週末2600戸から35%急落という。処理水もブーメラン効果。国連のIAEA(国際原子力機関)を信用できないと開き直った。このため、習指導部が混乱状態に陥り側近の失脚続々。19日NYの国連総会副主席が代行。11月サンフランシスコのAPEC・米中首脳会談も習氏不在の見通し。9~10日G20(インド)から動揺が広がった。日本のバブル崩壊で不良債権償却が100兆円なら、中国は官民延べ3000兆円といわれ野放し。破産法がないため売掛金全部吹っ飛ぶという。市岡氏によると、中国の摩天楼がバブルの楼閣。世界の半数(108棟)が中国・香港にあるという。昨年中国のセメント消費量が世界の過半を占め、2年分合計すると米国が20世紀100年の総量と同じ。ブームを支えたのが借金。昨年末中国の民間債務38兆ドルで米国と並び世界一。2008年末から14年で33兆ドル増加。世界の債務増加過半を中国が調達した。米金融サイトによると、中国では返済が強制されず債務不履行殆どなし。金融機関は不良債権を無期限に繰り延べ。費用とされる貸倒損失の多くが「資産」と計上されGDPを水増し。まともにつき合える相手ではない。13日、第2次改造内閣発足。カメでないと務まらない。
 日経平均先物によると、13日大証ミニ3万2530円(+0.25%)に対しラージ同、シカゴ2515円。現物より192円安い。ダウ先物3万4968ドル(-0.08%)。同322ドル高い。VIX恐怖指数14.41(+1.19%)、WTI原油先物89.25(+0.46%)。金先物1933(-0.10%)、ビットコイン円3,872,682。
 13日の日経平均69円安。大引け3万2706円。TOPIX2378(-1)。プライムの出来高14億7500万株、売買代金3兆5400億円。値上がり708(値下がり1069)。10年債0.705%変わらず。米10年債4.304%(+0.020)。上海総合3123(-0.45%)、香港ハンセン18,009(-0.09%)、インドNifty20,070(+0.38%)、ロシアRTS1031(-1.72%)。マザーズ737.54(-0.14%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など。中国が気になる。(了凡)