証券ビュー

アンコール伊勢町

中国とどうつき合うか 変わり始めた数十年続く資金の流れ (2023.09.06)

 7連騰。日経平均小陽線の引け。下ヒゲが余韻を残した。前日米休場に欧州株安を受け手掛かり難。ザラ場気迷いに包まれながら高値引け。道理で引け後先物が小甘い。5日国内で京アニ事件初公判、7月の消費支出5%減(5カ月連続マイナス)が伝えられ、海外もロシアと北朝鮮の首脳会談や合同演習、アセアン首脳会議とG20(インド)など手掛かり難。僅かにノーベル平和賞10月6日発表がお茶をにごした。146円台後半の円安に振れ個別株の水準訂正にとどまったのが現状。にも拘らず、TOPIX33年ぶり戻り高値を更新。上海総合3154(-0.71%)、香港ハンセン18,456(-2.06%)と明暗を分けた。8月から中国離れが目立つ。ブルームバーグによると、中国経済が苦境に陥る中、過去数十年続く資金の流れが変わり始め、中国とどうつき合うか喫緊の課題という。GDP18兆ドル(約2600兆円)といわれる中国経済の不振がG7の市場にどう影響するか。フォーリン・アフェアーズ9月号にも明らか。中国の成長に奇跡の終わりと停滞の時代の始まりを宣言する論文ずらり。鎮魂歌のようだ。地政学的崩壊を時期尚早とした上で、今後何年にもわたり強力な相手という点で一致している。一例がBYD(広東省深圳市)。中国の電気自動車(EV)を代表する企業で、あらゆる誘惑に負けず製造業に徹している。バッテリーや半導体など様々な先端技術を時間とお金をかけ自前で積み上げてきた。テスラに次ぎ■■■■■■(****)にも触手。今年3万1800人の大卒を採用。80%余りR&D要因という。新卒の数百人が精華・北京大出で雇用低迷が幸いした。テスラや■■■■■■(****)も油断できない。従業員がグループ計57万人(2022年度)にのぼる。石平氏が4日「夕刊フジ」でG20初の習氏欠席に言及。当事国から問い詰められ、修羅場から逃げている可能性がある。中心的立場になれない。目標が高いだけで実力がない。中国に国際社会を握る資格なし。彼はなおさらという。恒大と碧桂園でミソをつけ、記録的な洪水や処理水問題など北戴河で長老の諌言を受け激怒した模様。だからといって、日本がG7に同調するとやられる。5日、碧桂園が土壇場でデフォルト回避。ドル建て利払い2250万ドル(約33億円)を実施した。年内20億ドル超社債利払いがあり、8本の人民元建て債償還期限3年延長を提案している。デフォルトなら恒大を上回る影響も考えられる。バブル当時、日本の不良債権100兆円といわれ、直近中国の「隠れ債務」1300兆円もの規模。習氏の逆襲も予想される。実力がなくても目標が高いためだ。2021年8月「共同富裕」を持ち出すまで神がかり。「中国製造2025」が人民の夢になっている。
 日経平均先物によると、5日大証ミニ3万3010円(+0.12%)に対しラージ3020円、シカゴ3015円。現物より22円安い。ダウ先物3万4873ドル(-0.03%)。同35ドル高い。VIX恐怖指数14.19(+8.40%)、WTI原油先物85.28(-0.32%)。金先物1955(+0.57%)、ビットコイン円3,805,880(+0.35%)。
 5日の日径平均97円高。大引け3万3036円。TOPIX2377(+4)。プライムの出来高13億4700万株、売買代金3兆4800億円。値上がり1076(値下がり671)。10年債0.655%(+0.015)。米10年債4.227%(+0.043)。インドNifty19,574(+0.24%)、ロシアRTS1052(-0.99%)。マザーズ768.79(+1.41%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。中国とどうつき合うか。喫緊の課題だ。(了凡)