「雲」の中で駆け引き続く 中国の新下放政策文革の二の舞 (2023.09.01)
4連騰。日経平均中陽線の引け。依然「雲」の中だ。米主要3指数4連騰を受けたもので、米民間調査による労働需給軟化が材料。米10年債が前日比0.04%低下し買い戻しが入った。9月1日米雇用統計(8月)発表、来週明けNY休場(レイバー・デー)とあって持ち高調整。中国8月の製造業PMIが意外に49.7(7月49.3)と伝えられ後場一段高。差し引き期待をつないだ。7月の国内鉱工業生産2ヵ月ぶりマイナス。103.6(同-2.0)にとどまった。依然危険な猛暑が続く中で生産再開の■■■■■■(****)や■■■■(****)など主力が確り。ジャクソンホールで暴落の予防線を張ったFRBと処理水を巡る中国当局の時間稼ぎが「雲」の大半。セルインメイ(5月に売れ)を持ち越し、バックインセプテンバー(9月に買え)にかかってきた。例年10~12月谷間といわれ、売り方と買い方が死闘。新冷戦といわれる中で米国がインフレなら中国もデフレに直面。ベクトルが逆だけに駆け引きが続き消耗戦入り。3月以降、何かあるたび欧米や中国から日本に資金が集まっている。世界のベアマーケットで唯一例外といわれる。5月のG7を境に安心、安全のほか安定も不可欠。8月から中国離れが目立つ。処理水放出を理由に日本の水産物を全面禁輸した中国に対して香港紙が専門家の見方を伝え「裏目に出る可能性がある」と報道。シンガポールでも「日本にとって大きな衝撃にならない」旨の所見。時間稼ぎに明け暮れた。恒大が米国に破産申請したように、碧桂園も9月の資金繰りが困難で破れかぶれの新株発行。それでも習指導部が何もしない。2年前の三峡ダムや今年の北京洪水然り。放置し開き直っている。習指導部の「共同富裕」が50年前毛沢東の文化大革命(1966~1976)の再現といわれ、当時の「下放」政策が今日「新下放」に衣替え。35年1人っ子シフトの反動で7月以降若者の失業が急増。今後、高卒を加え5割を超える見通し。にもまして、不動産バブル崩壊に伴う反動長期化。1976年に毛沢東が死去。直後四人組が失脚して文革が終息したように現体制二の舞。旧ソ連がロシアなら中国も紫禁城(故宮)まで巻き戻し。今年北京洪水で冠水した経緯から明、清時代に遡ると馴染む。8月から中国経済崩壊が始まった。31日の上海総合3119(-0.55%)、香港ハンセン18,382(-0.55%)。下げ幅まで一致している。日本の場合、米中冷戦がこじれても製造業の国内回帰とインバウンドにより景気回復。来年以降、熊本と千歳の南北シリコンバレー稼働が手掛かり。米大統領選が終わる前から脚光を浴びるはずだ。
日経平均先物によると、8月31日大証ミニ3万2630円(+0.08%)に対しラージ同、シカゴ2620円。現物より1円高い。ダウ先物3万5111ドル(+0.44%)。同111ドル高い。VIX恐怖指数13.81(-0.50%)、WTI原油先物82.62(+1.21%)。金先物1972(-0.03%)、ビットコイン円3,976,000(-0.38%)。
8月31日の日経平均285円高。大引け3万2619円。TOPIX2332(+18)。プライムの出来高16億6400万株、売買代金4兆2100億円。値上がり1244(値下がり513)。10年債0.640%(-0.010)。米10年債4.098%(-0.010)。インドNifty19,253(-0.48%)、ロシアRTS1059(+0.71%)。マザーズ760.17(-0.18%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など。「雲」の中で駆け引きが続く。(了凡)