証券ビュー

アンコール伊勢町

日本がラストリゾート ベアマーケットで唯一の例外に (2023.08.31)

 3連騰。日経平均小陰線の引け。胸突き八丁だ。米3連休の週末に際し、31日中国PMI(8月)や9月1日米雇用統計(同)発表を控え、29日米主要3指数続伸の追い風半ば。上海総合3137(+0.04%)、香港ハンセン18,482(-0.01%)の引け。先物も軒並み甘い。プライムの出来高13億5000万株、売買代金3兆3000億円。米3連休を先取りしている。新たに米銀70行格下げ警告が伝えられる一方、中国も恒大と碧桂園が瀕死の状態。24日始まった処理水の時間稼ぎで峠とみられ9月手詰まり。米年度末に短気国債70兆円発行を迫られ円安なしに収まらない。ジャクソンホールで気を取り直したFRBが9月利上げを見送った矢先、10~12月状況次第で見直す構え。9月一杯裏で積み上がった懸案巻き戻し。持ち越しても10~12月つかまる見込みだ。過日、NY在住若林氏の所見を紹介した。黄金分割によるもので、7~9月S&P500種反落。24年10~12月まで本格的な調整。28年までロング・ランディングという。FRBの金融政策も限界にきた。米中新冷戦の結末を占うもので、日本を取り巻く状況が日増しに変わっているのも事実。ベアマーケットで唯一の例外という。きっかけが熊本。日本のシリコンバレーといわれ、TSMC(台湾積体電路製造)の新工場建設佳境入り。熊本県内の経済波及効果10年で6兆9000億円(当初4兆3000億円)に上方修正。■■■■(****)や■■■■(****)など関連事業の集積効果が見込まれ、100年に1度のスケールといわれる。これに、千歳のラピダスが国の肝入りで5兆円規模の立ち上げ。中長期南北でクロスオーバーも考えられる。23日発表されたエヌビディアの純利益9.4倍(5~7月期)が生成AIの現状で中長期キャッチアップ。1990年代に失った半導体世界一の座を取り戻す見通し。24年から10年がかり、国内で南北シリコンバレーが稼働とあって、■■■■(****)が栃木県宇都宮に半導体工場。■■■■■■■(****)も長崎県諫早に広大な新工場を建設する予定。インテルやサムスンも物色中だ。バブル崩壊から30年以上、海外に出た主要企業が続々国内回帰。日本のお家芸といわれる最先端、短時間、少量生産を通じて巻き返し。千歳のプロジェクトで次世代半導体の研究開発拠点「LSTC」がミソ。東大、東北大、理研の英知を結集して世界最小2ナノ(ナノは10億分の1)を立ち上げる。IBMが持ち掛けた案件で面白い。一方、火の国熊本。阿蘇を源流とする白川の水源が半導体洗浄の決め手になった。
 日経平均先物によると、30日大証ミニ3万2310円(+0.06%)に対しラージ2300円、シカゴ2315円。現物より18円安い。ダウ先物3万4917ドル(+0.09%)。同64ドル高い。VIX恐怖指数14.47(+0.14%)、WTI原油先物81.50(+0.42%)。金先物1971(+0.33%)、ビットコイン円4,004,048(-1.13%)。
 30日の日経平均106円高。大引け3万2333円。TOPIX2313(+9)。値上がり1000(値下がり740)。10年債0.650%(+0.010)。米10年債4.150%(+0.037)。インドNifty19,347(+0.02%)、ロシアRTS1056(-0.37%)。マザーズ761.52(-0.43%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)など。日本がラストリゾート。他に見当たらない。(了凡)