世界のお金が堰を切る いつ何が起きようと対応できる (2023.08.30)
小幅続伸。日経平均小陰線の引け。後場伸び悩んだ。米主要3指数続伸を受けたもので、買い戻し一巡後手掛かり難。プライムの出来高11億9500万株、売買代金2兆7800億円。8日連続3兆円割れだ。25日線3万2276円、75日線3万2214円をクリアし一服。引け後、先物も小動き。31日中国PMI(8月)、9月1日米雇用統計(同)発表を控えている上、■■■■■■(****)の国内全工場稼働停止が伝えられ大半見送られた。システム不具合といわれ、22年3月サイバー攻撃でシステム障害を受けて以来。ジャクソンホール後、9月をさておき10~12月米利上げ観測が流れる一方、中国の碧桂園が9月4日償還を迎える社債の40日期限延長(3年分割払い)を提案。8月末の会合で具体化する見込み。デフォルトが迫り時間稼ぎ。習指導部も重い腰を上げた。17日米裁判所に破産申請した恒大集団が自国の裁判所で受理されず、28日香港の取引所で売買を再開し87%安。終値79%安。国内の投資家を守るため海外切り捨て。米国株も中国の影響を受けるという。直近、恒大の資産36兆円に対し負債48兆円。ざっと75%カットで辻褄が合うわけだ。恒大と碧桂園をゾンビに先送り。29日付日経の「大機小機」が伝えた不動産対策に似ている。不動産不況が恐慌の様相になると、最後の手段が底割れした価格で政府の買い取る「接収」という。毛沢東の文化大革命(1966~76)当時、大都市で働き口のない青年たちを地方の農村に送り込む「下放」政策50年ぶりバージョンアップ。習氏の体験にひきかえ「新下放」そのもの。40年続いたインフラ投資が限界に達し、政府と地方、家計の借金が逆回転。二進も三進もいかず、異常気象に伴う洪水や日本の処理水にも当たり散らした。米国を超えるはずが逆に締め出しをくらい、ユーラシア大陸のシルクロードを足場に中国リードの一帯一路構想も頓挫。往生際に追い込まれた。処理水を巡る日中の反応を見て、むしろ困るのが中国。日本はさほどでない。戦後共産党独裁に制度疲労がうかがえ、人権や言論を制限する一方、自ら先頭に立って戦狼外交。米国債を見ると、22年末8670億ドルで13年秋1兆3000億ドルをピークに3分の1手放した。逆に、金準備が22年11月から9カ月連続増加。換金売りも考えられる。各国が「第2次トランプ政権」に気兼ねしていることも事実。日本は米国寄りで中立要因。23、24年業績次第で世界のお金が堰を切る見通し。カネの切れ目が縁の切れ目という。
日経平均先物によると、29日大証ミニ3万2200円(-0.03%)に対しラージ同、シカゴ2215円。現物より12円安い。ダウ先物3万4571ドル(-0.07%)。同11ドル高い。VIX恐怖指数15.16(+0.53%)、WTI原油先物80.27(-0.21%)。金先物1945(-0.09%)、ビットコイン3,837,100(+0.21%)。
29日の日経平均56円高。大引け3万2226円。TOPIX2303(+3)。値上がり1221(値下がり538)。10年債0.640%(-0.020)、米10年債4.201%(-0.002)。上海総合3135(+1.20%)、香港ハンセン18,484(+1.95%)、インドNifty19,342(+0.19%)、ロシアRTS1050(-0.67%)。マザーズ764.79(+2.24%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)など。いつ何が起きようと対応できる。(了凡)