証券ビュー

アンコール伊勢町

チャンスがやってくる ジャクソンホールのトラウマこなす (2023.08.29)

 週明け反発。日経平均中陽線の引け。切り返した。ヘッジファンドのショートカバー(空売りの買い戻し)が主因といわれ、引け後先物が小甘い。テクニカルに50日線3万2586円と100日線3万1252円の攻防。ジャクソンホールのトラウマをこなした。25日、FRB議長が必要に応じて利上げ。ECB総裁もインフレ抑制を表明。これに対し、日銀総裁緩和継続。目標を下回るインフレによるものだ。7月に中国の公式統計で輸出入や物価、個人消費など総崩れ。8、9月悪化が伝えられるだけに束の間の安堵。上海総合3098(+1.13%)、香港ハンセン18,130(+0.97%)も買い戻しに過ぎない。28日、中国の恒大が1年5ヵ月ぶり香港で取引を再開し一時87%安。9月上旬、同碧桂園のデフォルト懸念も取り沙汰され安堵のため息。29日米S&Pケース・シラー住宅価格指数(6月)、30日同ADP雇用統計(8月)、31日中国製造業・非製造業PMI(同)。9月1日、米雇用統計(同)など発表待ち。受け身の地合いだ。英エコノミスト誌によると、中国経済は秋を通り越して長い冬の時代。独裁色を強める政府がお粗末な判断。4~6月期の成長年率換算3.2%にとどまった。住宅が下落し完成前契約したディベロッパーが壁に突きあたり客離れ。消費、投資に輸出も落ち込んだ。世界の大半インフレと戦う一方、正反対のデフレに苦しんでいる。評論家の八幡和郎氏(71)が図星。中国の対応は政治的側面が強い。来年1月台湾総統選や同4月韓国総選挙を前に処理水放出で反日を煽りご都合主義。国内経済の苦境も一因だが、日本と関係改善が不可欠なため天に唾する状況。中国が危険という日本近海で中国漁船が大挙操業しているのも事実。現場を明らかにし世界に配信したらどうか。日本近海から中国漁船を追い出すチャンスという。NYタイムズも、中国の工場が生産するモノの需要がさらに減退。中国製品をベトナムやメキシコなど他国で組み立て米国の関税を回避できる。テスラの売上高が急激に減少し、アップルも全体の20%を占める中国が低価格化。シティグループにとっても最大の期待外れという。このため、経済悪化を受けて台湾侵攻が困難になりつつある。前日、処理水と中国経済底割れの関係を述べた。大変深刻で「日本化」どころでない。慢性的な成長不足に陥り、国や地方、家計も借金の山。開き直っている。
 日経平均先物によると、28日大証ミニ3万2200円(-0.09%)に対しラージ同、シカゴ2180円。現物より10円高い。ダウ先物3万4495ドル(+0.34%)。同148ドル高い。VIX恐怖指数15.95(+1.72%)、WTI原油先物79.95(+0.15%)。金先物1942(+0.14%)、ビットコイン円3,847,584(+0.49%)。
 28日の日経平均545円高。大引け3万2169円。TOPIX2299(+33)。プライムの出来高10億9800万株、売買代金2兆8900億円。値上がり1508(値下がり276)。10年債0.660%(+0.005)。米10年債4.231%(+0.004)。インドNifty19,306(+0.21%)、ロシアRTS1052(+0.84%)。マザーズ748.05(+0.40%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など。やがて、チャンスがやってくる。(了凡)