証券ビュー

アンコール伊勢町

10~12月てんやわんや 処理水と中国経済底割れの関係 (2023.08.28)

 前週末5日ぶり反発。日経平均小陰線の引け。下放れた。昨年、ジャクソンホール直後1000ドル超下げたトラウマ。今年、入念で長めのFRB議長講演に鳴かず飛ばず。売り一巡から買い戻しが入った。このため、25日ダウ247ドル高(24日373ドル安)。先物が夜間取引で230円上昇し3万1860円をつけている。24日から「処理水」で持ち切り。東電の海水モニタリング報告でトリチウムの希釈結果が基準値を下回り、26日放出された直後周辺でとれた魚のトリチウム濃度も基準値の1000分の1。IAEA(国際原子力機関)はじめ米、豪州、韓国、フィリピンなど環太平洋の国々が理解を示す一方、唯一中国が極めて身勝手で無責任と猛反発。垂秀夫中国大使が根拠のない主張。中国のみ逆行と切り返しても馬耳東風。聞く耳を持たない。中国も無害である旨わかっている。7月の公式統計で輸出入、物価、個人消費など総崩れ。8月17日、恒大集団が米国に破産申請し自分たちも動揺した。恒大は28日から香港取引所に売買再開を申請したが、25日香港ハンセン17.956(-1.40%)。上海総合3064(-0.59%)。9月上旬に碧桂園がデフォルトなら中国経済底割れ。一時売りの洪水に見舞われる。同社は恒大の4倍以上プロジェクトを抱え青息吐息。外国企業の4~6月期中国投資87%減(前年同月比)で火の車。6月の若手失業率も公式21.6%でピーク更新。7月大学生の卒業と重なり大幅増加が見込まれるため発表を見送った。25日入手した情報によると、中国の新たな消費者物価、消費・サービスセクター、不動産投資がすべて弱く家計に原因がある。雇用に住宅市場低迷、製造業失速懸念が伝えられ、第2四半期貯蓄を増やすと回答した家計58%。習指導部の経済運営はひどいもので、事態が深刻になっても何をするかはっきりしない。地方政府の膨大な債務を前に支出を躊躇。政策の失敗を認めると失脚につながる。民主化を否定し共産主義に取り憑かれた結果、代償を払う時がやってきた。世界企業が引き揚げる中で資本ストックを拡大するとさらに悪化。先進国が生成AIや量子コンピュータなどハイテクの対中輸出を制限し技術や部品獲得が困難になる見通し。今後予想しない社会的影響に取り組まざるを得ない。漸く「処理水」の経緯がわかった。9月にかけて巻き戻し本格化。10~12月てんわやんや。あく抜けが話題にのぼる。日本もいくらかマシになるはずだ。
 日経平均先物によると、直近大証ミニ3万1850円(+0.70%)に対しラージ1860円、シカゴ1850円。現物より226円高い。ダウ先物3万4365ドル(+0.66%)。同18ドル高い。VIX恐怖指数15.68(-8.84%)、WTI原油先物80.05(+1.27%)。金先物1943((-0.21%)、ビットコイン円3,823,357(+0.10%)。
 25日の日経平均662円安。大引け3万1624円。TOPIX2266(-20)。プライムの出来高10億2100万株、売買代金2兆7900億円。値上がり621(値下がり1127)、10年債0.655%(+0.010)。米10年債4.224%(-0.010)。インドNifty19,265(-0.62%)、ロシアRTS1043(+0.03%)。マザーズ745.04(+0.27%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など。処理水と中国経済底割れの関係が根深い。(了凡)