中国に匙を投げた米国 ジャクソンホール境に日本の出番 (2023.08.25)
4連騰。日経平均中陽線の引け。正念場を迎えた。日本時間25日午後11時5分からFRB議長、同日ECB総裁講演を控えポジション調整たけなわ。23日米10年債一時0.14%低下とエヌビディアの純利益9.4倍(5~7月期)を手掛かりに米主要3指数上昇。後場一段高になった。引け後、先物が安い。外資の日本株売り越しが伝えられ、8月第3週8305億円と3月第3週以来。ドル建てのため評価損とみられる。この間、国内勢が個人3558億円、事業法人3211億円買い越し。双方強弱感が対立し手詰まり。24日午後始まった原発処理水放出と同様に見切り発車だ。何ひとつ解決しない。来週小康としても9月第2週、碧柱園デフォルトなら中国経済底割れ。株も一時売りの洪水に見舞われる。中国に限らず米国債の限界を物語るもので、1980年代から40年の強気相場に天地人の順で鉄槌が下る。北朝鮮の衛星打ち上げ失敗や、ロシアでプリコジン氏搭乗機墜落など走り。日本はもとより世界にそれらしい指導者がいないためだ。中国の場合、習近平氏(70)が致命的という。毛沢東の文化大革命(1966~1976)当時16歳で農業に駆り出され学業不明。1975年精華大に推薦入学し工学・法学博士というが定かでない。父親の友人で中国共産党幹部が「小学博士」とからかった。小学校程度の学力といわれ外国語にも馴染まない。工学や法学どころか経済にも疎い。にも拘らず、毛沢東の文化大革命を「成功体験」に2020年8月中国版総量規制を導入。21年8月「共同富裕」を大義名分に格差是正、規制強化、住宅バブル統制など断行。23年8月、恒大集団が米国に破産申請し世界が身構えた。7月の公式統計で輸出入、物価、個人消費など主要指標総崩れ。8月18日、香港ハンセン指数が年初来安値を更新。直近高値から2割強下落し調整に入った。ウォール街が中国に匙を投げたといわれ、兜町も似たような場味になっている。
3月の米銀破綻から8月中国経済底割れが初動なら、9月にかけて市場の裏で積み上がった取引が巻き戻され10~12月あく抜けと述べた。むしろ、ジャクソンホールを境に米中再編、大国同士の消耗戦本格化。日本の出番がやってくる。由来、ならず者国家といわれるロシアや中国、北朝鮮とつき合いがあり、インド・太平洋の時代を迎え緩衝地帯になった。現在、個人金融資産2043兆円(1~3月期)。海外純資産418兆円(2022年末)で32年連続世界一だ。維新、敗戦、バブル崩壊を体験し、23~25年主要経済指標揃ってゴールデンクロス。新冷戦の落とし子になる旨述べた。歴史が動くとお金も動くわけだ。
日経平均先物によると、24日大証ミニ3万2105円(-0.36%)に対しラージ2110円、シカゴ同。現物より177円安い。ダウ先物3万4474ドル(-0.14%)。同1ドル高い。VIX恐怖指数15.65(-2.07%)、WTI原油先物78.60(-0.37%)。金先物1940(-0.37%)、ビットコイン円3,863,000(+0.94%)。
24日の日経平均276円高。大引け3万2287円。TOPIX2286(+9)。プライムの出来高11億1000万株、売買代金2兆9000億円。値上がり1153(値下がり610)。10年債0.645%(-0.030)。米10年債4.221%(+0.030)。上海総合3082(+0.12%)、香港ハンセン18,212(+2.05%)、インドNifty19,386(-0.29%)、ロシアRTS1042(-0.85%)。マザーズ743.00(-0.38%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など。中国に匙を投げた米国がどうするか。(了凡)