巻き戻しからあく抜け 事態が悪化するほど見直される日本 (2023.08.21)
前週末続落。日経平均小陽線の引け。下値模索だ。17日米主要3指数3日連続安が主因。18日同買い戻しにも明らか。米金利上昇と中国の景気底割れ懸念によるもので、市場の裏で積み上がった取引が巻き戻され表面化。米債務上限に伴う短期国債70兆円消化が迫り9月末まで尾を引く見通し。週明け材料含みだ。22~24日BRICS首脳会議(南ア・ヨハネスブルグ)にプーチン氏オンライン参加。フォーブスによると、腰が引けたという。ロシア国内外で指名手配中。逮捕を恐れラブロフ外相派遣に決めた。独断で外敵ウクライナを必要とし現在孤立。北朝鮮に接近中という。23日AIで話題のエヌビディア業績開示。24~26日ジャクソンホール。日本時間25日23時05分、FRB議長講演に注目する向きが多い。25日東京都区部CPI発表。日本気象協会によると、梅雨明けから8月18日まで30日間、北海道から関東中心に平均気温2度上昇。猛暑が一巡し秋雨前線、台風を加味しても残暑。高温の秋が続き冬も遅いという。12年前、2011年8月米国債格下げが伝えられ世界株安。回復に半年かかった経緯が参考になる。当時の日経平均8000円台と比較しても始まらない。今回、中国版リーマンショックが視野に入り、市場を通じて当事者能力を問われる場面。より安全な緩衝地帯に資金が集まるのも道理で10~12月あく抜けと述べた。ブルームバーグによると、バンカメのストラジストを紹介し「米国株がさらに4%下落」という。しかし、18日若林氏の所見で7~9月期S&P500反落。24年10~12月にかけて日柄整理。28年末までロング・ランディングと歯切れがいい。香港ハンセンの場合、日経平均の2003~08年のように底が抜けるイメージ。10年や20年で立ち直ると考えにくい。17日、中国の恒大集団が米国で破産申請し資産保全が明らかになると碧柱園や中植(シャドーバンク)にもメスが入る。中植と密接な中融然り。1年物で6~8%高金利を提示。中国の株が急落し不動産も不振の中で何兆元もの資金を集めた。1995年材木会社が前身。ライバルがリスクを縮小する中で急成長。問題を抱えた不動産開発会社のファイナンス拡大。恒大集団から資産を買い取ったという。何をかいわんや。米中や欧州、ロシアなど大国挙げて世界維新。日本は事態が悪化するほど見直される。バブル崩壊で米国に渡った1500兆円が紆余曲折を経て戻ってくる。バックインセプテンバーに見合うものだ。
日経平均先物によると、直近の大証ミニ3万1485円(+0.05%)に対しラージ1490円、シカゴ1485円。現物より34円高い。ダウ先物3万4540ドル(+0.01%)。同39ドル高い。VIX恐怖指数17.30(-3.30%)、WTI原油先物81.40(+1.26%)。金先物1918(+0.17%)、ビットコイン円3,783,000(-0.49%)。
18日の日経平均175円安。大引け3万1450円。TOPIX2237(-15)。プライムの出来高11億9700万株、売買代金2兆8800億円。値上がり334(値下がり1448)。10年債0.625%(-0.025)。米10年債4.248%(-0.033)。上海総合3131(-1.00%)、香港ハンセン17,950(-2.05%)、インドNifty19,310(-0.28%)、ロシアRTS1047(+1.76%)。マザーズ714.39(-0.93%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)など。巻き戻しからあく抜けだ。(了凡)