中国版リーマンショック FRBが制御できないエルニーニョ (2023.08.18)
続落。日経平均小陰線の引け。下放れした。16日米主要3指数続落によるもので、同日発表されたFOMC議事要旨(7月)で追加利上げ懸念を嫌気。1ドル146円台の円安に拘らず安い。5日線3万2033円、25日線3万2454円、75日線3万1917円を下回り暗中模索。売り一巡後買い戻しが入り反発した。ダウ先物3万4897ドル(+0.22%)。上海総合3163(+0.43%)、香港ハンセン18,326(-0.01%)が持ち直し小康状態。4~6月初動に対する反動とみられ、来週24~26日ジャクソンホールで米中再編、大国同士の消耗戦本格化。中国版リーマンショックを巡り長丁場の調整に入る見通し。若林氏の所見で 7~9月期S&P500反落。24年10~12月期にかけて日柄整理。さらに、28年までロング・ランディングと厳しい。この間世界の資金がどこに集まるか。次の時代を左右するわけだ。既に新冷戦が峠を越し、5年続きの異常気象で国内外断続的に機能不全。核兵器やエネルギー、資源など大国の論理で何も解決しない。17日入手した情報によると、天候が経済にしっぺ返し。FRBは経済に打撃を与えずインフレ抑制に努力しているが、自身で制御できないのが天候。米国の科学者は今年のエルニーニョで秋、冬の気温が1.5°C上昇するという。09~10年や15~16年当時、熱波と干ばつを受け世界の食糧価格が大幅に上昇。ECBによると、エルニーニョで1度上昇すると1年6%といわれる。過去何世紀かしのいできたが、現在インフレや経済成長に予想外の影響をもたらし再浮上。英国で1709年の大寒波が農作物の不作や家畜に被害を与え最悪の不況に陥った。1815年インドネシアの火山噴火で世界的に気温が低下。米国も農作物の冷害で価格が大幅に上昇した。IMFは21年のレポートで気候がもたらす災害に対し、1人当たりGDPを平均1.2%引き下げ、最貧国が最大の影響を受けるという。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)を開くと、今年熱波と干ばつが複数の場所で頻発する可能性が非常に高い。一方、中国が若者の失業率発表を中止したのも気になる。公式統計21.3%で19年以降2倍だが、職探しを諦めた人を含め今春46.5%。さらに増加している模様だ。経済が逆境に置かれ、透明性に欠けた材料が出ると金融パニックの恐れがある。中国のハイテク企業は過去12年で1兆ドル余り時価総額を失い、何十万もの従業員を解雇している。日本はバブル崩壊で米中より30年先行したと考えられ、無事乗り切らないと立つ瀬がない。
日経平均先物によると、17日の大証ミニ3万1740円(+0.22%)に対しラージ同、シカゴ1730円。現物より104円高い。VIX恐怖指数16.69(-0.54%)、WTI原油先物80.10(+0.91%)。金先物1928変わらず、ビットコイン円4,172,085(-0.97%)。
17日の日経平均140円安。大引け3万1626円。TOPIX2253(-7)。プライムの出来高13億7300万株、売買代金3兆2900億円。値上がり561(値下がり1214)。10年債0.650%(+0.025)。米10年債4.297%(+0.042)。インドNifty19,365(-0.51%)、ロシアRTS1028(+1.42%)。マザーズ721.12(-0.74%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。中国版リーマンショックとエルニーニョがテーマになった。(了凡)