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歴史が動く時お金も動く 明治維新に長州藩のファンド貢献 (2023.08.15)

 週明け反落。日経平均中陰線の引け。後場一段安になった。1ドル145円台の円安に拘らず米金利上昇と前週末米ハイテク株安が主因。15日発表される中国の経済関連指標を警戒し持ち高調整の売りも出た。14日、10年債0.615%(+0.030)に対し米10年債4.156%(+0.003)。1ドル145円台が昨年9月24年ぶり円買い介入の水準だけに思惑交錯。25日線3万2500円のほか10日線3万2507円、5日線3万2273円も下回った。同日、上海総合3178(-0.34%)に対し香港ハンセン18,773(-1.58%)然り。米国の輸入のうち中国のシェアが過去20年最低という。米国務省調査局のデータによると、今年前半13.3%となり2017年21.6%をピークに大幅な落ち込み。米企業は、貿易やハイテクなど中国との対立を解決困難と判断しリスク回避を探っている。一方、中国の不動産バブル崩壊も深刻で、同日碧桂園が事実上倒産。2021年恒大集団はじめ数十社がデフォルトに追い込まれた。不動産が中国のGDPの3分の1を占め致命的。さらに、8月の洪水で600年以上水没したことのない紫禁城(明と清王朝の旧皇宮)が冠水。由来、皇帝の紋章といわれる龍が治山治水の象徴だけに本来なら退陣。ロシアや北朝鮮と並びゾンビの世界を彷彿させる。日本は一線を画した存在。1940年に神武天皇即位紀元2600年を祝い、2040年皇紀2700年に向かう途上。日曜日から始まる閏年で庚申(かのえさる)に相当しめでたい。戦後の冷戦、ポスト冷戦に新冷戦も乗り切る見通し。明治維新(1868)のエピソードが面白い。資金がどこから出たか興味深い。幕府が行き詰まり薩長土肥が母体といわれる中で長州藩のファンドが実現に貢献したという。村田清風(1783~1855)をアナリストに毛利重就(1725~1789)がファンドマネージャー。港湾や倉庫、新田開発など現在の下関市、防府市、光市に明らか。投資により収益を生み出した。米や塩、紙、蝋など生産者にも投資。1840年170万石あった同藩の負債を1846年完済。自ら維新の土台をつくり上げた。薩摩藩が沖縄や琉球の砂糖で財政を強化したのと対照的。総理大臣に山口県と鹿児島県出身者が多いのも納得できる。それに、歴史が動く時お金も動く。米中や欧州、ロシアなど大国が行き詰まる時、緩衝地帯が必要なのも歴史の教訓。日本がAIをはじめ製造業やインバウンドで世界も納得する役割を果たすと、長州や薩摩のように生まれ変わるわけだ。皇紀2700年を視野に何が何でも乗り切る場面。9月にかけて巻き戻しがきっかけ。凄い10年がやってくる。
 日経平均先物によると、14日大証ミニ3万2130円(+0.12%)に対しラージ2140円、シカゴ2150円。
現物より90円高い。ダウ先物3万5405ドル(+0.15%)。同124ドル高い。VIX恐怖指数15.55(+4.78%)、WTI原油先物82.33(-1.03%)。金先物1941(-0.25%)、ビットコイン円4,270,550(+0.40%)。
 14日の日経平均413円安。大引け3万2059円。TOPIX2280(-22)。プライムの出来高15億5700万株、売買代金3兆6600億円。値上がり621(値下がり1167)。インドNifty19,434(+0.03%)、ロシアRTS999(-0.18%)。マザーズ748.61(-1.44%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)など。歴史が動く時お金も動く。(了凡)