きっかけつかみ一服 世界経済と気温上昇に鍛えられる (2023.08.10)
4日ぶり反落。日経平均小陰線の引け。もち合い圏だ。8日米主要3指数反落を受けたもので、ムーディーズの米地銀10行格下げと中国の消費者物価0.3%下落(7月)が主因。8日ダウ158ドル安(一時465ドル安)にうかがえる。米中バブル崩壊懸念が世界経済にもたらす影響をはかりかね、危険な猛暑や洪水に伴う天候異変も市場にまとわりついた。日本が3月まで30年デフレの渦中に置かれ、4~6月経済正常化のきっかけをつかんだ矢先の一服。持ち高調整とみられる。GDPに時価総額、金利、物価など経済統計のほか平均気温も俎上にのぼった。日本の場合、過去100年で1.3度上昇し豪雨とセット。平均気温とGDPの対数による相関係数-0.5という。1度上昇すると1人当たりGDP-8.3%。気象庁がパリ協定に基き試算すると、50年後1.4度上昇しGDP-12%になる見込み。要するに、猛暑が定着し地球温暖化に拍車がかかる。このため、世界全体の生産性が大幅に低下。知識集約化、個人レベルの生産性向上も急務という。ホロスコープによる天王星84年、海王星164年の公転周期に見合うもので、第2次大戦や日本の維新も人災より天災で経済統計が破綻した。米経済の軟着陸が日銀にとって大きな試練といわれ、ガソリン価格が10月から補助金ゼロでレギュラー1ℓ200円台と伝えられる所以。ロシアのウクライナ侵攻解決と日銀の金融正常化が鍵を握るという。さらに、気になるのが2025年をめどに米軍沖縄撤退。太平洋艦隊再編が決まり、日米安保条約解消も視野に入った。米中がインド太平洋を2分する約束を交わしたといわれ、サンフランシスコ平和条約と日米安保条約5条を通じてこれまで適用なし。来年選挙ずくめのあかつきに米中の意向が明らかになる見通し。何から何まで流動的になってきた。英国のアームが9月ナスダックに上場するのが当面の目玉。■■■■■■■(****)の半導体設計大手。上場時アップル、サムスンなど複数出資。時価総額8兆6000億円超といわれ今年最大のIPO案件。成功の有無に拘らず市場の将来を左右するためだ。新冷戦の帰趨を先取りするもので日本に対する影響も大きい。7~9月の巻き戻しを象徴し10~12月あく抜けの手掛かり。世界経済と気温上昇に鍛えられ資金の流れがよくわかる。
日経平均先物によると、9日大証ミニ3万2260円(+0.12%)に対しラージ同、シカゴ2250円。現物より46円高い。ダウ先物3万5422ドル(+0.08%)。同108ドル高い。VIX恐怖指数15.74(-1.56%)、WTI原油先物83.75(+1.00%)。金先物1959(-0.04%)、ビットコイン円4,297,867(+0.80%)。
9日の日経平均172円安。大引け3万2204円。TOPIX2282(-9)。プライムの出来高15億9300万株、売買代金3兆8400億円。値上がり763(値下がり1004)。10年債0.565%(-0.040)。米10年債4.037%(+0.011)。上海総合3244(-0.49%)、香港ハンセン19,246(+0.32%)、インドNifty19,632(+0.32%)、ロシアRTS1001(-0.17%)。マザーズ762.56(+0.59%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)など。きっかけをつかみ一服だ。(了凡)