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日本が駆け込み寺に 生成AIはじめ人智を超えた戦い (2023.08.14)

 前週末反発。日経平均大陽線の引け。安寄り後切り返した。9日米主要3指数続落を受けたもので、決算発表ピークアウト、米CPI3.2%(7月)を織り込み先高感あらわ。25日線3万2528円目前の水準。足もと110円安の3万2450円をつけている。11日ダウ105ドル高(10日52ドル高)を物語るもので、米国債格下げや中国の不動産バブル崩壊、世界各地の異常気象に拘らず日本が駆け込み寺。生成AIをはじめ人智を超えた戦いになってきた。気になるのが世界の平均気温。WMO(世界気象機関)によると今後5年過去最高レベル。気候変動とエルニーニョ(赤道太平洋の海面水温が高い状態)の影響という。英気象庁はじめ11の研究機関145人の科学者が出した結論。これまで2016年が最高で23~27年のうち1年で更新する可能性98%。直近5年より高くなる可能性も98%。パリ協定1.5%に対し、27年まで産業革命(1760~1830)より1.5度以上高くなる可能性66%といわれる。地球温暖化に拍車がかかり、生産性低下、食料問題、紛争など多発。2000年以降、北極海の氷が溶け始めた。これまでにない混乱が予想される。米国の国債格下げも懸念材料。2011年と違って今回イールドが上昇しており2009年以来最高の水準。米国の支出と赤字が平時のピークを更新。赤字拡大により危機が高まる中で国防予算を増やすことが困難になりつつある。中国も首都北京が洪水に見舞われ、上海衰退がもたらす影響も深刻で国や銀行に資金がなく外資撤退。経済循環によるものでなく信用を失った状態という。来週明け15日、FOMC議事要旨16日、ジャクソンホール24~26日で新たな巻き戻しも考えられる。日経平均の場合、7日5日線と25日デッドクロスが伏線。万一売ってくれば買いの一手。消去法で他に受け皿がない。BRICS首脳会議22~24日(南ア・ヨハネスブルグ)然り。5ヵ国とアフリカの当事者能力を問われる。今後世界秩序が変わるとみられ、同時に通貨や決済システムも変えざるを得ない。今から50年前の1970年代、金ドル交換停止、1ドル360円の固定レートから変動相場制。ニクソン訪中(1971)や日中国交回復(1972)など重なるもので、成功体験の見直しを迫られる事態になった。日本は1980年代に出来上がり、90年から30年バブルの反動でのたうち回った。2023~25年金輪際ないポジションをつかみ反転に立ち上がるところだ。時事通信が実施した8月の世論調査で内閣支持率26.6%(前月4.2%減)も生まれ変わるチャンス。9月にかけて予想される巻き戻しが次のステップになる。
 日経平均先物によると、直近大証ミニ3万2450円(-0.34%)に対しラージ同、シカゴ2455円。現物より19円安い程度。ダウ先物3万5369ドル(+0.33%)。同88ドル高い。VIX恐怖指数14.84(-6.37%)、WTI原油先物83.04(+0.27%)。金先物1945(-0.16%)、ビットコイン円4,267,000(+0.03%)。
 10日の日経平均269円高。大引け3万2473円。TOPIX2303(+20)。プライムの出来高16億5300万株、売買代金4兆1400億円。値上がり1340(値下がり441)。10年債0.585%(+0.020)。米10年債4.153%(+0.052)。上海総合3189(-2.01%)、香港ハンセン19,075(-0.90%)、インドNifty19,428(-0.59%)、ロシアRTS1000(-1.65%)。マザーズ759.51(-0.40%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)など。日本が駆け込み寺になった。(了凡)