あと2週間で中締め 4、5月悲観論を跳ね返せ (2012.04.13)
買い戻しが入り反発。引けに持ち直した。11日インドネシア沖でM8・6、メキシコでも7・0の地震が伝えられ、12~16日といわれる北朝鮮の思わせぶりなミサイル発射計画も迷惑な材料。円ドル、日経平均に日銀の覆面介入が流れ調整も大詰めの印象。13日前後反転の目安と述べた通りだ。北朝鮮で思い出すのが李氏以前の版図。かつて高句麗と新羅が巾を利かし、百済を圧倒していた経緯から北の方が本丸といわれ、そもそも韓国や日本より上といった思い込みがある。今回のミサイルもお粗末な出し物だが、中国や米国の一部とつながる既得権を守るためのイベント。世襲3代目、序幕ならぬ終幕のセレモニーとみられる。日経平均は8日ぶりに反発。24、25日のFOMCが第三次緩和見送りなら、27日の日銀政策決定会合で新たに資産買い入れを含む追加緩和を織り込む場面。あと2週間で中締めというわけだ。ギリシャの総選挙をはじめGW明けの混乱を先取りすると、5月7日以降逆の目が出ることも考えられる。ポジティブなもので、40年続いた円高から円安。2、3月を初動にデフレからインフレ第2幕。不動産と株が一段高になる。5月はフェイスブックがナスダックに上場される予定で米国でも大掛かりな資金づくり。その後の反動に備えるようだ。ブレーキを踏みすぎると高い。27日にかけてニュートラルに戻すところだ。ポジティブといえば、日本の財政破綻説。11日、日銀の資金循環統計で国内を一本にした連結貸借対照表(昨年末現在)を紹介。政府と自治体の債務が1099兆円に過ぎず、差し引き269兆円の資産超過になる旨お伝えした。国内外、政府債務残高がGDPの200%に達し、財政破綻を懸念する声が多いためだ。しかし、今回ギリシャ100%、破綻したアルゼンチンやロシアの場合50、60%でアウト。GDP比率は決め手にならない。日本は世界最大の貯蓄超過国。国債が低金利で安定消化され、経常黒字、債権国である旨10年前から変わらない。財務省も知っている。旧聞だが、昨年1月31日のブルームバーグによると、米国の債券ファンド運用最大手PIMCOが、日本はデフォルトになる可能性が極度に低く、国債を保証するCDSの売却を促したという。確かに、今年に入り欧州債務危機が再燃すると米国債、日本国債が買われた。国内で20年以上財政破綻、金利暴騰説を流し続けた悲観論者と正反対の現象が定着した。敗戦から67年になるが、悲観論は一度も当たった試しがない。
日経平均は66円高。北朝鮮の「今日は見送り」が伝えられ9524円の引け。出来高18億1800万株、売買代金1兆円。後場先物の打診買いが主因という。13日から来週明け買い戻しが予想される。■■■(****)は15万1800円の引け。今週も陽線とみられじり高。13日NHK放映後、シカゴ発の支援材料が届く見込み。国内より海外で注目を浴びそうだ。■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)のほか■■■(****)、■■(****)堅調。■■■■■(****)、■■■(****)押し目買い。■■■■(****)、■■■■■(****)然り。■■■■■■■(****)粘り腰。■■■■■■■■(****)一服に対し■■■■■■■■(****)が高い。■■■(****)も水準訂正。決算発表は5月14日の予定。4、5月悲観論を跳ね返せ。相場はインフレターゲット1%以上のもの。悲観すると正反対になる。 (了凡)