証券ビュー

アンコール伊勢町

生かさず殺さずの状態 23年初動に27~28年最大のチャンス (2023.06.23)

 3日ぶり反落。日経平均小陽線の引け。5日線3万3461円を下回った。21日米主要3指数続落を受けたもので、FRB議長下院証言が主因。90年代、平成の鬼平(1924~2012)がバブル崩壊に拘らず公定歩合を3度引き上げ総量規制で日本経済を戦後最大の危機に追い込んだ場面を思い出す。市場が同議長と一線を画し、やり過ぎて景気後退か先送りで信用不安が高まるか瀬踏み。生かさず殺さずの状態。生成AIで息を吹き返したナスダックも一服している。解が見つからないためだ。19日米国務長官訪中直後、米大統領が中国主席を独裁者と発言し、これに中国側が猛反発。図星だけに居ても立ってもいられない。ウクライナ苦戦が伝えられる中、21日出征参加なら刑罰免除を決めたロシア上院もお粗末。近く大統領が署名し成立する見込みだ。何かにつけて消耗戦たけなわ。同日米教育統計センターが発表した学力調査によると、13歳を対象に読解と数学がコロナ流行後3年で大幅な落ち込みという。同様に、中国の文化大革命(1966~76)。毛沢東(1893~1976)の大躍進政策が失敗し、広西虐殺や紅衛兵、四人組など既成事実を一切認めない混乱が続き、現在の共産党幹部も10年以上学校教育棚上げで闘争に明け暮れ勉強していないという。19~21日を通じて米国、ロシア、中国挙げて限界をさらけ出した。中国の場合、文化大革命のほか天安門事件(1989)で民主化を武力鎮圧。言語や文化、伝統、史跡など連続性を失ったのが致命的。朝貢を念頭に外交秩序が引き継がれたままだ。G7後、外務次官が垂秀夫(たるみ・ひでお=62)中国大使を呼び出し、話し合われた課題に内政干渉と強い批判。撤回を求めた。その際「中国が改めない限り共通の懸念に言及するのは当然。相手が変わらない以上われわれも変わらない」と反論した。事実上、第3次大戦間際に匹敵する正念場。来年1月台湾総統から11月米大統領選まで因果応報の顛末がわかる。日本の場合、維新、敗戦、バブル崩壊をしのぎ新冷戦といわれる中で金庫番の役割。それも世界主要3中銀がユーロ圏利上げ、米国利上げ休止、中国利下げの渦中に唯一緩和続行。対外純資産418兆円(32年連続世界一)、個人金融資産2023兆円(昨年末最高)のほか外資の運用資産もたまる一方。生成AI革命を符丁に製造業国内回帰とインバウンドで相乗効果が見込まれ、中長期インフレ、利上げ、円高など織り込み世界の金城湯池も考えられる。守りを固め攻めるのが困難な国にするわけだ。算命学によると、2023年を初動に来年一服。27~28年最大のチャンスがやってくる。
 日経平均先物によると、22日大証ミニ3万3200円(+0.09%)に対しラージ同、シカゴ3185円。現物より80円安い。ダウ先物3万4145ドル(-0.26%)。同193ドル高い。VIX恐怖指数13.81(+4.62%)、WTI原油先物71.14(-1.92%)。金先物1938(-0.31%)、ビットコイン円4,264,720(+0.43%)。本物に近い。
 22日の日経平均310円安。大引け3万3264円。TOPIX2296(+1)。プライムの出来高14億5200万株、売買代金4兆0900億円。値上がり800(値下がり970)。10年債0.370%変わらず。米10年債3.733%(+0.011)。上海総合3197(-1.31%)、香港ハンセン19,218(-1.98%)、インドNifty18,771(-0.45%)、ロシアRTS1058(+0.11%)。マザーズ845.27(-2.25%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。生かさず殺さずの状態だ。(了凡)