6月末にかけて見応え 中低位の出遅れに規格外の相場 (2023.06.20)
週明け反落。日経平均中陰線の引け。買われ過ぎの反動だ。イベント続きの前週委細構わず買い上がった外資が全米休場に肩透かし。後場指数先物にまとまった売りが出て急落。いいお湿りとみられる。5日線3万3416円を下回り25日線3万1677円と乖離5.34%。5%を切ると過熱感がほぐれるという。18日、米国務長官北京訪問も手詰まり。偵察気球を棚に上げ中国のお粗末な歓迎ぶりが伝えられた。一部始終「米国の誤った対中政策」と譲らない。ニューズウィークによると、2010~20年中国のフランス人40%減、米国人23%減。煩雑な手続きや外国人嫌悪、国家による締めつけが原因。基本的人権が後退し暗い先行きも影を落としている。日本時間19日午後5時半、習近平氏と会談し関係改善の用意。ウクライナとロシア同様消耗戦長期化。新冷戦によりお金が海外に逃げ出す同士の諫め合い。大仕事に違いない。市岡氏によると、米国で来年末まで債務上限を一時停止する法案が成立。本来の難局を迎える。米財務省が2月以降借金できない間の支出をカバーするためFRBの口座から0.5兆ドル(約70兆円)預金を取り崩した。これが量的緩和に相当し同期間の引き締め0.3兆ドルを上回る流動性を供給。米株高の糧になった。しかし、預金を当初の水準に戻すため0.5兆ドル調達待ったなし。米予算局の2023年度財政赤字1.5兆ドルといわれ、5月末の赤字0.9兆ドルに0.6兆ドル追加借り入れが必要だ。財政難により7~9月米金利上昇不可避という。セルインメイ、バックインセプテンバー(9月に買え)と述べた。来年末を期限に米国の泣きどころと考えられ、世界の資金が雪崩を打つように集まりかけた日本にとっても落とし穴。クールに駒を進めるところだ。その点、熊本に続き千歳の次世代半導体工場ラピダス。イスラエルでもインテルが前例のないが半導体工場建設を表明。■■■■■■(****)が全固体電池実用化によりEVの道筋に光明を見出したのも新冷戦ゆえの材料。まとまったお金がどこに流れるか興味深い。半導体産業の大競争がスピードに尽きるといわれる所以。過去30年デフレが続いた日本にインフレ修正が始まり初動形成中。エルニーニョ到来でスタグフレーションも伝えられ、バックインセプテンバーに吸収される見通し。むしろ、指数採用銘柄が調整に入り、中低位の出遅れに水準訂正余地。来週にかけて配当金の支払いが急増するだけに規格外の相場も考えられる。
日経平均先物によると、19日大証ミニ3万3395円(-0.04%)に対しラージ3390円、シカゴ同。現物
より25円高い。ダウ先物3万4561ドル(-0.12%)。同262ドル高い。VIX恐怖指数13.54(-6.62%)、WTI原油先物72.12(+0.26%)。金先物1961(-0.47%)、ビットコイン円3,756,365(+0.62%)。
19日の日経平均335円安。大引け3万3370円。TOPIX2290(-9)。プライムの出来高13億1300万株、売買代金3兆6700億円。値上がり1065(値下がり706)。10年債0.385%(-0.015)。米10年債3.763%(+0.044)。上海総合3255(-0.54%)、香港ハンセン19,912(-0.64%)、インドNifty18,755(-0.37%)、ロシアRTS1053(+0.54%)。マザーズ852.37(+2.65%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。6月末にかけて見応えがある。(了凡)