4万3000円視野 日本の初押しに世界の関心集まる (2023.06.09)
続落。日経平均中陰線の引け。初動が一巡した。7日ダウ91ドル高、ナスダック反落を受け9日メジャーSQを前にポジション調整。コール一辺倒の先物が急落し前日に続き急ブレーキだ。6日豪州と7日カナダ中銀利上げがきっかけ。米債務上限に条件つきの綻び(財政赤字9245億ドル)がみられ、9月末まで1兆ドル調達に伴う金利上昇懸念を嫌気した。初押し形成に入り10日程度高値整理。25日線3万0591円から上方乖離3.43%。日中値幅615円となり好押し目になりそうだ。黄金分割によると、3月16日米銀破綻でつけた安値2万6633円から6月7日の高値3万2709円を第1波に第2波3万6806円、第3波4万3092円まで視野に入る。米財務省が今後1兆ドル短期国債を市場で調達する意向から8、9月正念場。紆余曲折を経て持ち直す公算が大きい。米国で1.5兆ドルにのぼる商業用不動産の返済期限が3年以内に到来。米債務上限2年の上限つきでやり繰りに追われるためだ。前日述べたカーライルが今後アジアの成長を見込み、中国と一線を画す動きが広がる中で日本の復活に期待を寄せるのも一理ある。経済をはじめ安保もそうで、ウクライナ情勢を目玉に消耗戦。エミン氏によると、ロシア軍がカホフカダムを爆破する直前、故意に水位を史上最高レベル(17.5m)に上げた旨判明した。波の破壊力を最高にするため事前に準備した意図的なもの。ドニプロ川の島々にいたウクライナ軍の水没が目的でやり過ぎという。それにしても、ロシア軍136万人に対しウクライナ軍21万人。1日述べたプーチン氏の雇い兵組織「ワグネル」が同日バムクートから撤退開始。ウクライナ軍のF16による反転攻勢でクリミアまで目一杯後退。その後、ナポレオンとヒトラー同様劇的な逆転勝利との結末。故事にちなんだもので、国際金融資本が新冷戦を材料に荒稼ぎという。消耗戦が長期化して笑いが止まらない 。双方譲らず限界と見るやグレート・リセットを迎えるわけだ。日本の初押しに世界の関心が集まる所以。30年デフレで免疫がついた分スケールも桁外れ。当面日経平均4万3000円を視野に中長期5~10万円説も有力。ラストリゾート投資といわれバフェット氏(92)が旗振り役。米中や欧州、ロシアなど主要国の経済が逆風で苦しむ中、海外資金流入、デフレ脱却、ガバナンスなど追い風。3月から独歩高で世界中うならせた。7日初動を形成し初押しだ。9月にかけて予想される逆回転を踏まえ、第2、第3波も視野に入った。30年横に這った分立つと大きい。
日経平均先物によると、8日大証ミニ3万1650円(+0.16%)に対しラージ同、シカゴ1655円。現物より14円高い。ダウ先物3万3707ドル(-0.01%)。同42ドル高い。VIX恐怖指数14.09(+1.08%)、WTI原油先物73.19(+0.91%)。金先物1961(+0.17%)、ビットコイン円3,693,616(+0.07%)。
8日の日経平均272円安。大引け3万1641円。TOPIX2191(-14)。プライムの出来高13億4200万株、売買代金3兆7100億円。値上がり503(値下がり1270)。10年債0.435%(+0.020)。米10年債3.813%(+0.018)。上海総合3213(+0.49%)、香港ハンセン19,299(+0.25%)、インドNifty18,634(-0.49%)、ロシアRTS1037(+0.14%)。マザーズ769.17(-2.18%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)など。日本の初押しに世界の関心が集まっている。(了凡)