日本叩きが日本頼みに 中長期べらぼうなロケーション (2023.06.12)
前週末3日ぶり反発。日経平均中陽線の引け。初押し買いだ。総論によるもので、5日線3万2069円のほかSQ値3万2018円を上回り、プライムの出来高15億2700万株、売買代金4兆3600億円と手応え十分。9日ダウ43ドル高(8日168ドル高)がいじらしい。13日米CPI(5月)に13~14日FOMCを控え、8日発表された米新規失業保険申請26万1000件(市場予想23万5000件)。9月にかけて米短期国債1兆ドル発行が現実味を帯びてきただけに手詰まり。直近ウォール街でまともに動いているのが僅かハイテク7銘柄となりあなた任せだ。GAFAMやエヌビディア、テスラに限られNY上場5000銘柄の代表格。年明けから買われ9月までもつ由もない。ブルームバーグによると、9日S&P500種が続伸し4298.86(+0.1%)。10ヵ月ぶり高値を更新し上昇率20%余り。強気相場入りといわれるが、債券と株の乖離が広がっていることも事実で、債券が正しいと株に20%下落余地。コロナ後、定説が不明になった。ゼロコロナ解除後の中国然り。アジアの回復をリードするどころか弱気相場入りだ。欧州株指数も景気後退の確率(約9%)を織り込んでいない。このため、生成AIを巡る強弱感の対立が幕間繋ぎになった。にも拘らず、日本株独壇上。エミン氏によると、世界中から資金殺到。目先の上げ下げより長期投資。中国さえ自国の市場に失望し日本のETF(上場投信)に群がっているという。中国の高度成長が日本に停滞をもたらしたものの、今後停滞が日本の繁栄を促し共倒れしない。中国は「失われた30年に突入した」と手厳しい。むしろ、世界中「日本化」しているのが現状だ。15~16日の日銀政策決定会合で唯一緩和続行。コアCPI上昇中。先進国でGDPの伸びが最も高いといわれる。円売りの理由が見当たらず、今後150円をつけた円安の反動が見込まれる。VIX恐怖指数によると、3月の米銀破綻から下げっ放し。9日13.83(3月26.52)と締まりがない。5月28日のトルコ大統領決選でエルドアン氏5選の代償と似ている。既得権が確保されインフレに拍車がかかるためだ。米国の日本叩き30年、半導体で優位に立った日本企業を海外に追い出しバブル崩壊。中国を従え復活を果たすや日本に鞍替え。経済と安保がらみで利害が一致した。米債務上限2年の条件つき1兆ドル起債が現実になると再び金利上昇。米商業用不動産1.5兆ドル返済が3年以内だけに日本頼み。円高株高となり日本株青天井も考えられる。中長期べらぼうなロケーションだ。
日経平均先物によると、直近大証ミニ3万2260円(+0.20%)に対しラージ2250円、シカゴ2260円。現物より5円安い程度。ダウ先物3万3888ドル(+0.07%)。同11ドル高い。WTI原油先物70.35(-1.32%)、金先物1975(-0.14%)、ビットコイン円3,599,501(-2.60%)。
9日の日経平均623円高。大引け3万2265円。TOPIX2224(+32)。プライムの値上がり1522(値下がり266)。10年債0.420%(-0.015)。米10年債3.738%(+0.021)。上海総合3231(+0.55%)、香港ハンセン19,389(+0.47%)、インドNifty18,563(-0.38%)、ロシアRTS1032(-0.05%)。マザーズ772.79(+0.47%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。日本叩きが日本頼みになってきた。(了凡)