日本も買いパニック ロスチャイルドやロックフェラー凌ぐ (2023.06.06)
週明け上放れ。日経平均中陽線の引け。日本も買いパニックだ。日米利害一致を好感するもので、週末メジャーSQを控えオプション絡みのヘッジ取引先行。25日線3万0206円と上方乖離6.6%。脱線なしに止まらない。米モルガン・スタンレーの4日付レポートに日本株のロング(買い持ち)をトップトレードのひとつ。年央に向け株や債券など全アセットクラスの中で持ち上げている。バリュエーション、長期的な効率化とROE改善、堅調なGDPに円安などベタ褒め。TOPIXを2400(5日2219)に上方修正した。国内もみずほ証券が2日付レポートに2025年3月末から日経平均最高値更新のアドバルーン。見切り発車に頷いた。今後2年延長の条件つきで米連邦支出に上限を設けデフォルト回避。米銀破綻やクレディ・スイスの信用不安も後退。小康を取り戻したものの一抹の不安が残る。昨年10月から今年4月まで米財政赤字9245億ドル(前年同期2.6倍)の処理が問題。FRBが手を焼いている模様で日銀総裁に植田氏を起用し緩和続行、米国債引き受けに救い。ウクライナや台湾情勢など地政学的な材料がまやかしに見える。今や日本がラストリゾート。G7後世界に拡散し欧米のほか中東やロシア、中国まで海外に資金流出。日本がたまり場になってきた。年内初動が続くとみられ行き過ぎの反動もしばしば。6月のFOMC(13~14日)、7月同(25~26日)を織り込み、8月FOMCがないだけにジャクソンホール(25~27日)でつかまる旨触れた。外資の場合、日経平均やTOPIX、ETF(上場投信)など指数採用銘柄が対象で、新規に追加も全部成約しないと収まらない。本来、円高株高が正攻法ながら、唯一日本が緩和を続行し金融恐慌を食い止めているのも事実。5日入手した情報によると、FRBの利上げから1年余りになるが、予想された景気後退の兆候が見られない。引き続き雇用が拡大し家計の懐を潤している。5月の時給4.3%増。3、4月と同様に堅調という。サンフランシスコ連銀が5月に出したレポート然り。家計はコロナ禍で積み上がった過剰貯蓄5000億ドルを所持している。キッシンジャー氏(100)が昨年出版した本の中で「米中、衝突越えて共存の道を探せ」という。尤もなご託宣で日本にも当てはまる。「断絶の時代」(ダイヤモンド社)によると、ピーター・ドラッガー(1909~2005)が岩崎弥太郎(1835~85)と渋沢栄一(1840~1931)を絶賛。ロスチャイルドやロックフェラーを凌ぐという。単に豊かでなく創造力のある強い日本を目指した。経済の発展が貧しい人を豊かにするだけでなく生産性を高めること。資金と人材の力を存分発揮せねばならない。富国強兵、殖産興業に伴いあらゆる事業を立ち上げたという。
日経平均先物によると、5日大証ミニ3万2550円(+0.96%)に対しラージ同、シカゴ2540円。現物より323円高い。ダウ先物3万3840ドル(+0.07%)。同77ドル高い。VIX恐怖指数15.19(+4.04%)、WTI原油先物73.46(+2.40%)。金先物1954(-0.78%)、ビットコイン円3,768,219(-1.02%)。
5日の日経平均693円高。大引け3万2217円。プライムの出来高14億7600万株、売買代金3兆8700億円。値上がり1625(値下がり164)。10年債0.435%(+0.025)。米10年債3.745%(+0.042)。上海総合3232(+0.07%)、香港ハンセン19,108(+0.84%)、インドNifty18,593(+0.32%)、ロシアRTS1050(-0.07%)。マザーズ777.48(+2.59%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など。ピーター・ドラッガー由来のものだ。(了凡)