証券ビュー

アンコール伊勢町

27日まで追加緩和待ち 思考停止の延長上に補助線 (2012.04.11)

円安に振れ反発。持ち直した。9日FRB議長講演、10日の日銀総裁会見によるもので、再びインフレターゲット1%、初押しの賞味期限27日を告知。周知徹底を図るもの。作為、不作為もやらせに見える。北朝鮮のミサイル発射計画、原発再稼働、税と社会保障の一体改革など的外れ。事実に違いないが真実が伝えられず、何も解決しないためだ。たとえば、原発再稼働問題。世界は日本が3.11を経験しながら、まだ経済から生命重視に転換していないと映るようだ。ウクライナ政府の発表によると、チェルノブイリの犠牲者は最終的に病死した260万人。このうち子供60万人という。これが日本でも出てくるわけで、核燃料サイクルが確立していない以上止めるのが筋。マレーシアのマハティール元首相は、人類がまだ把握していない核技術に対し断固拒否する旨を表明。今も続く福島4号機の爆発懸念と六ケ所村の再処理工場が悩ましい。ドイツの核再処理重大事故の場合、国民の半数が死亡するという報告もある。再処理工場が1日で出す原発1年分の放射能も気掛かり。与党に野党、官僚も使い物にならず思考停止の延長上。補助線を引いて相物でやり取りするほかない。補助線といえば、3月23日発表された日銀の資金循環統計。昨年末現在、国内を一本にした連結貸借対照表だが、資産合計2752兆円のうち家計1483兆円、民間非金融法人796兆円、政府と自治体473兆円のあらまし。負債合計は2483兆円で家計356兆円、民間非金融法人1028兆円、政府と自治体1099兆円。差額269兆円は2011年9月末と変わらない。つまり、大震災や原発事故に見舞われても、政府の国債残高が900兆円あるだけのこと。国全体で見ると毎年40兆円の国債消化に問題なく、税と社会保障の一体改革など論外。役人の引当金積み増しに過ぎない。補助線を延長しても変わらない。国債に限ると、2010年から3大メガバンク(資金量300兆円)売り越し。2011年14兆円、2012年1、2月もそうでヘッジファンドの買い越しが目立つ。このため、日銀が2月14日に国債買い入れ年40兆円を表明。インフレターゲット1%を掲げたわけだ。引け後の会見も延長上。補助線なしに進めなくなった。
日経平均は8円安。後物に日銀現状維持が伝えられ先物安。9538円で引けた。出来高19億2500万株、売買代金1兆1300億円。円ドル81円台だが、円安から円高に振れたのも事実。27日まで追加緩和待ちになった。周知徹底したのが■■■(****)。15万2000円の引け。日経が10日付9面に「がんワクチン先手争い」と8段抜きで伝え反応したもの。内容は蒸し返しで13日午後10時NHK放映のお膳立て。■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など徒党を組んで臨むところ。5月に政府が医療イノベーション5ヵ年戦略をまとめる見通し。ささやかでも乾杯できる。2月28日の高値19万2700円を抜くと、29、3月1日連続ストップ安と逆のベクトル。4、5月が見ものだ。前日述べた■■■■■■■(****)も目を離せない。2月から陽線が多く値保ちがいいためだ。斜陽といわれるパチンコ、スロットにカジノを畳みかけた仕手戦序盤。売りを誘い株不足、逆日歩に持ち込むと考えられる。■■■■(****)は160円の引け。2月20日161円と並びで底が入った。(了凡)