証券ビュー

アンコール伊勢町

てんやわんやの大騒ぎ 市場から見るとリーマン危機第2幕 (2023.03.20)

 前週末反発。日経平均小陽線の引け。疑心暗鬼のままだ。引け後、先物が大幅安。17日ダウ384ドル安(16日371ドル高)にも明らか。夜間取引で330円安の2万6700円をつけている。米中堅からクレディ・スイスに飛び火した信用不安がUBSに波及。てんやわんやの大騒ぎだ。クレディが世界富裕層のメインバンクで、同スイスの金融大手UBSが買収に乗り出すという。大き過ぎて潰せないし救えないのが市場の声。クレディはオイルマネーをはじめ北米やアジアの大口顧客に不可欠。裸にされると困るわけだ。市場から見ると、リーマン危機(2008)第2幕。当時の役者がいまだ現場に介在し市場と板挟み。15年うやむやのツケを払う時がきた。金融システム崩壊か第3次大戦二者択一という。21~22日、5月2~3日のFOMCが前半の山場。中長期、金融システムが崩壊するまで市場と騙し合いが続く見通し。ディープステートの延命作戦が本格化。やがて国際金融資本のハードランディングが確実になった。17日、VIX恐怖指数25.51(+10.96%)のほか、WTI原油先物66.34(-2.94%)、金先物1993(+3.68%)の反応が道しるべ。戦後米国や欧州に偏在した大口資金が外部に流れ出した。クレディの場合、2021年アルケゴス(米投資会社)との取引で6300億円損失。22年12月期最終1兆円損失を計上。昨年だけで預金22兆円流出という。14日、過去2年の内部管理で「重大な弱点」を発表。翌15日サウジの追加出資辞退を受けUBSグループが乗り出した。17日、NY市場の引け18.20ドル(-5.50%)。3月6日22.30ドルを高値にざっと2割押し。昨年8月30日0.92ドルをつけ前兆がうかがえる。ブルームバーグによると、米大手銀11行に米財務長官、FRB議長、連邦預金保険公社など信用逼迫の可能性を監視。米金融システムと銀行預金も安全で何らかの合意形成中。にも拘らず、具体策が見当たらない。国内に限ると、年度末に向けて持ち高調整一色。先物安が目立つものの、新年度明け機関投資家の攻勢が予想され、先物の買い戻し。国内外不安一掃が狙いといわれる。金融問題も長期化が見込まれ、ロシアのウクライナ侵攻と同様消耗戦。もがいた挙句、逆イールドにつかまる仕組みだ。日本の場合、30年デフレの出口にさしかかり、差し引きラストリゾート。WBCのもたらす余韻がG7 (広島)に届くと化学反応も考えられる。
 日経平均先物によると、直近大証ミニ2万6705円(-1.20%)に対しラージ6700円、シカゴ同。現物より634円安い。ダウ先物3万2076ドル(-0.54%)。同214ドル高い。ビットコイン円3,627,913(+0.26%)。
 17日の日経平均323円高。大引け2万7333円。TOPIX1959(+22)。プライムの出来高16億4100万株、売買代金3兆6700億円。値上がり1350(値下がり423)。10年債0.270%(-0.015)。米10年債3.427%(-0.150)。上海総合3250(+0.73%)、香港ハンセン19,518(+1.64%)、インドNifty17,100(+0.67%)、ロシアRTS948(+2.34%)。マザーズ762.59(+3.52%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)など。てんやわんやの大騒ぎだ。(了凡)