引け後金先物が急騰 21世紀の取りつけ騒ぎを垣間見る (2023.03.14)
週明け続落。日経平均小陰線の引け。全面安だ。10日米シリコンバレーバンクに続き、同シグネチャー・バンクの破綻が伝えられ狼狽売り波及。後場下げ渋った。21~22日3月のFOMCを控え、14日米CPI、15日同PPIと小売売上高、17日米SQを含めポジション調整半ば。5日線2万8270円が下振れする一方、たくり線の反発示唆も有力で乱高下。紆余曲折のうちにリーマン当時の教訓を踏まえ小康を取り戻す見通し。引け後先物が売られ一段安。現物より618円安い2万7215円をつけている。FRBが市場から見返りを受け、21世紀の取りつけ騒ぎを垣間見る思い。預金量全米16番目の銀行が朝食までに消えたという。金利上昇の煽りで4分の1(420億ドル)が引き出されアウト。2行破綻に拘らず日本株確りというが、米中関係悪化が米国債売りにつながり、日銀新体制の負担増になりかねない。米金融当局が預金者保護に動き出したものの新たに3行目ならぶち壊し。22年8月から10月にかけてジャクソンホールの二の舞も考えられる。13日下げ渋ったのもダウ先物やビットコインなど買い戻しが手掛かり。中国とロシアがドル離れから金に執着。米国は金先物高を嫌がっている。14日から17日まで統計やSQを通じて市場が経済合理性を問う場面。売りたい強気と買いたい弱気でさまにならない。13日入手した情報によると、昨年世界の大富豪がNY12%、香港14%、モスクワで15%減少。逆にマイアミ、ドバイ、シンガポールで急増。延べ25万人溢れ返り明暗を分けた。NYが1950年のボストンになり、代わりにフロリダが脚光を浴びてNYより非農業就業者が多くなった。そこへ、シリコンバレーバンクの爆発。一筋縄でいかないことも事実だ。同日入手したリリースに■■■■■■■(****)も一筆啓上。連結子会社が新規がん遺伝子パネル検査開発に着手。リキッドバイオプシーによりがん遺伝子を検査する新しいパネル開発が材料。さまざまな固形がんに共通する遺伝子変異が対象で包括的かつ安価に解析するもの。保険適用を目指し医療機器製造販売企業との提携を進めるという。次世代シーケンサによるもので新年度の材料。ワラント権利行使の関係から資金面の制約が外れ、年度内三角持ち合い放れ。保険的用、提携先如何で早耳筋の権利取りが関心を呼びそうだ。
日経平均先物によると、13日大証ミニ2万7130円(-1.85%)に対しラージ同、シカゴ7080円。現物より753円安になった。ダウ先物3万1713ドル(-0.64%)。同197ドル安い。VIX恐怖指数28.85(+27.60%)、WTI原油先物72.91(-4.92%)。金先物1898(+1.66%)、ビットコイン円2,950,940(-1.37%)。
13日の日経平均311円安。大引け2万7832円。TOPIX2000(-30)。プライムの出来高14億7700万円、売買代金3兆1200億円。値上がり171(値下がり1639)。10年債0.295%(-0.095)。米10年債3.515%(-0.178)。上海総合3268(+1.20%)、香港ハンセン19,695(+1.95%)、インドNifty17,154(-1.49%)、ロシアRTS9450(+0.33%)。マザーズ755.84(-0.83%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)にとどまった。引け後、混乱に拍車。金先物が急騰している。(了凡)